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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
03 離反
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同士討ちをしないようにね!」
明かりを赤々と灯し、森の影に隠れていたニンジャの姿を浮かび上がらせる。
「ばれては仕方ない!
敵リーダーの首をとれ!!」
別働隊は背後を突く為にその人数はそんなに多くは無いが、ニンジャがいるのが厄介だった。
とはいえ、敵とて計算外のものがここにいるなんて思っていなかっただろう。
「ぐぁぁぁぁ!!」
「ド、ドラゴン!!
何でこんなところに……」
このゲームユニットごとの移動速度の違いで各個撃破というのは結構できる。
で、以外に見落とされているのがLユニットの大きさだ。
特にドラゴン。
遅いわ、魔法に弱いわと評価がいまいちだが、こいつが盾として前衛に居る場合、おそろしくユニットが硬くなる。
おまけに教会という回復拠点に篭城しているのだから、簡単にはやられない。
「ええい!
リーダーだ!
リーダーを狙え!」
「了解!
かとんの術!」
「きゃっ!」
忘れてた。
ニンジャは後方だと忍術攻撃できるんだった。
火傷はたいした事無いが、連続で食らうとまずいな。
じゃあ、早めに決めちゃいますか。
私が手をあげると、隠れていたウィッチ達が一斉に呪文を唱える。
もちろん、私もその詠唱に加わった。
「閃光を操りて、我、この者を鎖で封ず影を打ち消せッ!
スタンスローター! 」
次々に敵のナイトとニンジャが麻痺で動けなくなる。
動けるニンジャ達が逃げようとして背後回り込んだアラウンやアマゾネスの弓についに動きを止めた。
「降伏しなさい。
悪いようにはしないわ」
「……わかった。
私はどうなっても構わないが、配下の者は手をかけないでほしい」
「約束します。
拘束しなさい!」
このナイト、リドリーと言うのだけど、シャローム領主ギルバルドの古くからの家臣だったらしい。
ニンジャみたいな特殊職それなりに有能が人が率いているだろうと当たりをつけていたが、案の定である。
で、彼経由でギルバルドの葛藤を知る。
知っていたけど。
「お願いです!
どうか、ギルバルド様とシャロームをお救いください!」
「わかりました」
もちろん、助ける事は確定事項である。
とにかく兵が足りない。
ゲームだったらリストラ要因だったろうに、後方の占領地の統治を考えたら使える人材はいくらあっても困らない。
ギルバルドとカノープスの関係も加えてデスティンに知らせる為に手紙をアラウンに走らせた。
二日目の敵の攻撃も飛行ユニットからはじまったが、連携が取れていないから航空優勢をとる事ができない。
その隙を突かれて、デスティンの部隊が敵の背後を急襲。
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