魔法先生ネギま!
0276話
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聞いていた神楽坂が、明石へと小声で尋ねる。
「ねぇ、ゆーな。自明の理って何?」
「全く、アスナはとことんバカレンジャーなんだから。いい、自明の理ってのは……うーん、なんて言えば良いんだろ。誰が見ても明らかな事? まぁ、取りあえずそんな感じで覚えておけばいいよ」
「なるほど。確かに自明の理ね」
明石の言葉に頷く神楽坂。
ちなみに自明の理の正確な意味は『証明するまでもなく明らかな道理』だな。
「そ、それは……でも、昼休みはこの子達が早い者勝ちだって言い張って……」
「それは昼休みだからだろう? こっちは歴とした授業だ」
「……この子、こっちの子と違って可愛くないわね」
ネギを抱えていた女子生徒が、そういいながらネギをより強く抱きしめる。そうすると自然とネギと女子生徒が密着する訳で……
「は……、はっくしゅんっ!」
自分を抱きしめていた相手の髪の毛に鼻をくすぐられて起きたネギのくしゃみと同時に、魔力が暴走。周囲に強烈な突風を作りあげる。
幸い『風花 武装解除』の魔法は発動しなかった。ただ、2-Aの生徒達は体育という事で運動着に着替えていたから問題無かったが、女子高生組は制服のままだった為にスカートが盛大にめくれていた。
あ、ちなみに俺はいつの間にか後ろに現れていた千鶴に目隠しをされていたので何も見ていないのであしからず。
「あの、どんな争い事も暴力で解決するというのは駄目です。両クラスでスポーツで争って勝負を決めるというのはどうでしょう? さわやかに汗を流せばつまらないいがみ合いも無くなると思うんですけど……」
「いいわよ」
ネギの言葉に、相手のリーダー格の女が笑みを浮かべて頷く。
その顔は自信に満ちていた。自分達が負けるとは微塵も考えていないのだろう。
「面白いじゃない。私達が負けたら大人しくこのコートを出て行くし、明日以降の昼休みもあんた達の邪魔をしないわ。……どう?」
「そんな事を言ったって年齢も体格も全然違うじゃないの」
神楽坂がそう言いながら、相手へと食ってかかっている。それを横目で見ながら、俺は溜息を吐きながらネギへと話し掛ける。
「と言うか、ネギ。俺の話をしっかり聞いてたか? あのまま俺が説得を続ければ普通にこのコートを譲ってもらえたんだが」
「あうー、でもこのままここで譲って貰えてもまた明日から同じような事になりそうな気がして」
まぁ、それは確かに。
わざわざ高等部の校舎から中等部の校舎までやってきて嫌がらせをしているというのを考えると、ここで追い払ってもまた何か理由を付けて絡んでくるのは間違いないだろう。そういう意味では、確かにネギの提案はそう間違ったものじゃない。だが……
「最終手段として、生徒指導の新田先生を呼ぶという手
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