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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-1 First story~Various encounter~
number-12 The incident is conclusion
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れた女の子と、一緒にいて楽しかった男の子)
(女の子はただ純粋に、男の子はどこか面白おかしかったような気がする)


放心状態にあったフェイトはここでモニターに目を向けていた。
見覚えがある少年少女。


「な……の……は………」
「り……ん……や……」


フェイトはようやく我を取り戻した。
そして管制室にいる誰にも聞こえない一人のつぶやき。
ポケットからボロボロになったバルディッシュを取り出して何かを懇願する様に優しく握り、胸に当てる。
つうっと頬を伝う涙。今からでもやり直せる。今からでも間に合う。フェイトは決心する。


「行ける? バルディッシュ」
《No problem mastar》


バルディッシュの答えに安堵したフェイトは、魔力をバルディッシュに流して自己修復させる。それから、一気に気持ちを引き締める。
向かうは時の庭園で、プレシアに言いたいことがある。燐夜に会いたい。なのはに会いたい。
誰にも悟られることなくバリアジャケットを展開し終えたフェイトは、転移ゲートに乗り転移していった。


「――――あれ? フェイトちゃん?」


主任通信士であるエイミィ・エミエッタは管制室からフェイトがいなくなったことに気付いた。医務室にでも行ったのかと思ったが、そうではなかった。
モニターを見るとばっちり金髪のツインテールが映し出されているのだから。
エイミィは焦る。


「か、艦長――――」


      ◯


「ハアッハアッハアッ……」


視界が霞む。めまいもしてきた。体中から血が抜けているせいか体が冷たくなってきている。意識がまだ持っていることが救いなのかもしれない。けれども、その意識さえ朦朧としている。


そんな重体な体を引きずって歩くこと十数分。ようやく目的の場所についた。ようやくプレシアの居る所に。


「やっと……見つけた……」
「……! あなたは、それよりその怪我は……!」


プレシアは回復魔法を行使しようとした。だが、燐夜はそれを途中でいらないと意思表示することでやめさせた。
ここで傷を治さなければいけないというのにどういうことなのだろうかと、勿論疑問を持ったプレシアだが、回復魔法の行使は一旦やめた。


「プレシア・テスタロッサで間違いないな?」
「……ええ、そうよ。私がプレシア・テスタロッサ」


燐夜は少し喋るだけで息が苦しくなる。それを少しでも緩和させようと間を置く。
プレシアは攻撃を仕掛けてくる様子は見受けられない燐夜に対して、傷を治さなくてもいいのかということだけを思っていた。
もう先長くない自分がこんなことを思うなんて……と感傷的になる。あの少年に教えられた。神龍雅だったか。まあいい、名
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