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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-1 First story~Various encounter~
number-12 The incident is conclusion
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ていない。機械兵の支援砲撃によってあたりに魔力がばらまかれていることを。もちろん、機械兵にはそこまで利口な人工知能など搭載されている筈もない。良くて、その場で最適な攻撃方法を割り出すぐらいであろう。何せ、まだおそらくは実験段階なのだろうから。


チャージも8割がた完了した。
ここで燐夜はチャージした魔力の1割を使って、拳に持っていき、衝撃波の要領で龍雅たちに向かって放つ。


「くっ……」


龍雅は障壁を張ることで魔力は削られるものの、衝撃波を凌いで見せた。だが、機械兵たちはそうはいかなかった。
衝撃に負けて押し潰されるように後ろに後退していき、最終的には壁と衝撃波とにはさまれて圧迫された。さらに、衝撃波を凌いでバランスを崩している龍雅の隣を通り過ぎ、機械兵たちの前に立つと魔力を纏わせた両拳でそれぞれの胸に当たる部分を貫いた。
それは、いくら人工知能が賢くったって駆動部が無かったら動けないのだ。所謂、機械の心臓部を壊したのだ。
燐夜が離れると、二つの機械は爆散した。


これで一気に戦闘の傾きが燐夜側に行ったと言いたいところだが、そうでもない。
まだ龍雅は無傷に近い。ダメージは全て回復している。魔力は減ってはいるが、問題になるほどではない。
対して燐夜はどうか。
魔力収集で放出された魔力は回収したが、全快とはいかなかった。しかも、燐夜は一度も回復していないのだ。致命傷こそはないものの、体中に切り傷が奔り、血を流し続けている。このままでは出血多量で絶命の可能性まである。
現に、意識は朦朧とし、体の平衡感覚も取れず、視界が霞み始めている。持って5時間。
それまでに血を足さなければ、死に至る。


「エクレイア、リミッター2解除」
『……はい、マスター』


ユニゾンデバイスであるエクレイアもこれ以上の戦闘はやめさせたい。だが、それ以上にマスターの力になりたい。ここでは無理にでも戦闘を止めさせるべきだが、マスターである燐夜の意思を尊重することにした。
心苦しい。今すぐにでも解除してやめさせたい。そして抱きしめたい。
燐夜の精神の中でエクレイアはぐっと堪える。そして、動く。マスターに勝利をもたらすため。


燐夜のもともとの魔力光、灰色が蒼の力と混ざってそれぞれの色を強く出している。薄暗くなるわけでもなく、個々の色になった。


「いくぞぉ! 燐夜ぁ!」


龍雅の叫びがきっかけとなって二人は互いに駆けだした。
龍雅は聖なるオーラを纏った一つの西洋風の剣をもって振りかぶりながら。燐夜は、再び太刀に戻し鞘なしの居合をいつでも行えるように。


龍雅の魔力光――――銀色――――と聖なるオーラ、白に近い色とが混ざって神々しささえ感じる。
燐夜は灰と蒼が混ざり合わずそれぞれ分かれてお
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