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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第21話 託された願い
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デュエル・シャウトなんて、訊いた事も無いし、寧ろあったとしても試す気にはならない。何故なら、通常であれば1体に仕掛けるのがセオリーだ。明らかに格下相手であれば、やれなくもないが、そうなればする意味合いも無い。
こんな強敵達相手に、自分自身に一手に引き受けるなんて。
暫く皆は驚いた表情をしていたが、直ぐに取り戻した。なぜなら。
「グルアアアアアアアア!!!!」
リュウキの
挑発
(
デュエル・シャウト
)
、それに答えるように、センチネルを引きつれ、飛び出してきたからだ。
「成功。相手はかかった。来るぞ」
リュウキは、一息つくと 改めて武器をかまえ、敵を見定めた。
「む、無茶苦茶だな……、懐かしい気もするけど」
キリトはため息をしながらも、剣を構えなおす。
「さっき言っただろ? 少し無茶をすると」
リュウキは、軽くそう言った。
「それでも、あんな声出すだなんて思わなかったよ……」
「そーだよ全く……。耳が壊れるかと思った」
レイナとアスナも耳を抑えていた。けれど、もう手を離し、腰にかけている
細剣
(
レイピア
)
の柄を握り締めていた。
「そいつは悪かったな。だが、詫びは後だ。……ここからが本番だからな!」
半死半生に近いプレイヤー達には目もくれず、こちらへと迫ってきた!
「行くぞ!!」
リュウキは再び声を振り上げる。
それに続く様に、4人の戦士は飛び出していった。
ここに、コボルトの王との第2ラウンド。……いや、最終決戦が始まったのだった。
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