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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第21話 託された願い
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……アンタがへたれてたら、アンタの隊はどうなるんだ! 今は、仲間の命も背負ってんだぞ!」
そう言うとキリトもリュウキと共に前に立った。
「あの広場での勢いと同じ様だ、……一度でも、やられたら動けなくなるってか。お前は」
「ぐ……! おどれぇ……!!」
完全に敵意を向けられている様だが、それでいい。怒りは絶望に勝るからだ。絶望のままに沈むよりは、何倍も良いのだ。
「動けるんなら、センチネルくらいは捌け。この場合のパターン、最後の足掻きと言う事で、センチネルのPoP率が異常に増加する。……間違いない。下手っていたら、もう助けられないぞ」
リュウキはあたりを見渡しそう言う。 確かに、先ほどまでは1度に出現するのは3体が上限だったんだが、4、5と徐々に増えてきている。
もう、全員がBOSSにだけ集中できないほどにだ。
「なんやと! なら……お前らは逃げるつもりかい! 俺らをおとりにして!」
「んなことするのは三下がすることだろうが。お前と一緒にするな……。殺りにいくんだよ。これはディアベルの最後の遺言だ。命をかけた、な。答えなきゃ……」
リュウキは、BOSSを、コボルトの王を見た。その視線から、途切れた最後の言葉をキバオウは感じ取れた。『答えなきゃ……男じゃねぇ』と、言っている様だった。
「オレも同じだ。……リュウキ、お前には負けない」
キリトもリュウキの隣に立った。
そして、リュウキとキリトの左右にレイナとアスナも集まってきた。
「私も、最後まで一緒に戦う。ここで、ここまで来て、逃げてられない」
「勿論私だって、同じ。……最後までやる」
アスナとレイナも共に来てくれた。
2人からも、強い意志を感じる。
それは、デスゲームと化したこの世界で何よりも必要なものだと思える。何より、プレイヤーの死を見てしまったのに、その意志は萎える事がないのだ。
「そうか。なら、……命懸けろよ? これまでの戦いよりも。この数分、数秒間の戦いで。……お前ら、懸けられるか?」
リュウキは振り向かずそう聞いた。その返答は直ぐに帰ってくる。
「当たり前だろ」
「この世界に負けたくない。たとえ死んだとしても!」
「同じ……! 私も負けたくない! 大切な人が側にいるんだ。怖くなんかない」
皆、覚悟はある様だ。
レイナの言葉に、アスナは はっ としてレイナの顔を見る。信頼している、そんな顔をしているのが判る。そう、今まで共に戦ってきた時の顔だ。……見る事ができて、また見る事ができて良かったと、アスナは思った。そして、勿論 コレからの戦い。必ず生きて帰る。その為にも命を懸ける。
強い意志と覚悟を決めた。
リュウキは、皆を視て安心していた。
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