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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第21話 託された願い
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る……この男もそうだったのだ。そして、最後の攻撃の理由も。
「LAによる……レアアイテム狙い……?お前も……βテスター上がりだったのか?」
「…………」
元βテスター。つまりあの時、自分自身も罵倒されていた立場だったんだ。この男も。だけど……、非難をするつもりはない。そんな事、考えてすら無かった。
「頼む……。ふたりは……リュウキとキリト……だろ。 ふたりなら……いける。みんなの為に……倒……」
ディアベルは、最後まで言い切ることはできなかった。その言葉の最後でディアベルの体は光り輝き、青い硝子片となって飛散していった。
人が死ぬと言うのに……、通常のMob達と何ら変わらない。全く同じエフェクトで、呆気なく 硝子を割ったかの様に砕け散った。
「………」
騎士
(
ナイト
)
ディアベル。
確かに、彼の最後の行動は 元βテスターと言う誇りから。自身のプライドが出てしまった事で、レアドロップ狙いをしていたかもしれない。だけど、彼が皆が死なないように、体を張って行動していたのも事実だ。
寧ろ、その方が大きい。迷宮区でも、下手をしたら死者が出かねない難易度なのだから。そこでも、彼は身体を張り、時には頭をフルに回転させ、導いてきたのだ。
誰1人、死なせない為に。
そんな彼を。……一体誰が彼を非難できようものだろうか?
「……人の死は、慣れるものでは無いな」
リュウキはそう呟くと立ち上がった。そして、フィールドを見渡す。そこには……先ほどまでの余裕ムードなどは無い。
ただ……、恐怖で、混乱で、叫び声が響き渡っていた。そして、攻撃はしているようだが、最初の頃の正確さはない。ただ出鱈目に振り回しているだけだ。そんなものが当たる筈も無い。
負の連鎖は、始まってしまっている。
戦いに来る前に、予感がしていたトリガー。それが、BOSSの武器の違い、そして何よりもリーダーの喪失。
皆は、戦意を失ってしまっているのだ。中でもキバオウは重症だった。ディアベルの事を心酔していたからだ。
「なんで……なんでや?なんでリーダーのあんたが先に……」
戦意を喪失するだけでなく、その場にガクリと膝をつき動かなくなっていたのだ。その仲間達がキバオウの傍にいるだけで、何も出来ない。
戦場の真っ只中での行為としては、自殺行為だろう。
「……おい立て! 今へたってる場合か。時と場合を考えろ」
そんな男に、リュウキは怒鳴りつけた。それと同時に胸倉をつかみ上げ立たせた。
「なっ……なんやと!」
キバオウは、突然の事と怒鳴なれ、胸倉を掴まれた事で、怒りと言う名の生気が、少し戻ったかのようだ。
そこにキリトもきた。
「
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