暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第21話 託された願い
[3/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
かりであり、まだ 自身の目で確認した訳じゃない。……だから、最後にどんな隠しだまを持っているのかも判らないのだ。
勿論キリトやリュウキにとってもそうだ。
βテストの時と今の差。それを身にしみて知っている身なのだから。今まで戦ってきた中では 別段変わった様子はないが、あのHPゲージを全て消すまで、蹴散らし、その巨体を消滅させるまで、気は抜けない。
だからこそ、単独行動が一番危険なのだ。
そして、この指示と行動は明らかに間違えている事も判っていた。
「ここは、最後の攻撃。パーティ全員で包囲するのがセオリーの筈だろ……?」
キリトも同じだったらしく、驚愕した表情でディアベルを見ていた。全員で攻めれば、例えどんな技を使ってきたとしても、押し切れる可能性が高い。どんな攻撃をしてきても、人数が居れば、攻撃を分散させやすく、回避もし易い。
だが、それをあのディアベルが判っていないとは思えなかった。
その時キリトとリュウキは確かに見た。攻撃に移る刹那、ディアベルがこちら側を見たのを。
ディアベルは、剣に力を込めた。
ソード・スキルを撃ち放つために。
今覚えている最大のソード・スキルの一撃で終わらせる為に。だが……。
「なっ……!! 変わったっ!?」
リュウキが目を見開いて相手を見た。咄嗟に最大限に集中し、コボルトの王を見定めたのだ。初見で
視た
(
・・
)
その情報とは明らかに違っている。
「なッ! あれは、
曲刀
(
タルワール
)
じゃない……野太刀!」
キリトもリュウキの声で気づいた。BOSSが手にかけた武器が情報と違っていると言う事に。
この第1層のフロアではまず使用されることのない武器の1つ。
初期武器カテゴリーには無い エキストラ・スキルでもある刀。
「おい! 駄目だ! 行くな!!」
リュウキは、すぐさま声をあげた。だが、センチネルも待ってはくれない。まるで、意志を持っているかの様に、絶妙なタイミングで、再びPOPされ センチネルに囲まれてしまったのだ。
「邪魔を……するなぁ!!」
リュウキは現れたセンチネルを、強引に、力技で、素早く正確にセンチネルの首の部分を撥ねた。
「ディアベル! 全力で後ろへ飛べぇぇっ!!!」
敵に囲まれ、叫び声すら、相手の唸り声でキャンセルされてしまっているリュウキを見て、キリトが変わりに叫んだ。
彼の行動を止める為に。…刀のスキルには、凶悪なモノが沢山あるから。
「ガアアアアア!!!!」
コボルトの王は フロアの天井にまで届きかねない程に跳躍し、凄まじい斬撃で上方からディアベルを切りつけた。プレイヤー達よりも遥かにデカい野太刀は、ディアベルの身体を袈裟斬り、そしてその身体に
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ