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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十二話 秘められる痛み   ★
[3/5]

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を上げるための仕込みはしておくか
 あとは

「シャマル、俺にリンカーコアがあるか調べられるか?」
「それはわかるけど」
「なら頼めるか?」
「じゃあ、ちょっとじっとしててね。
 クラールヴィント」
「ja」

 俺の胸に手を当て、シャマルの指輪が光る。

「……まだ眠っている状態ですが存在してますね」

 シャマルが魔力で触れているのだろう。
 心臓のすぐそばに別の何かがあるのがわかる。
 これがリンカーコアか

 魔術回路の要領で意識を向けるが、シャマルの魔力が触れる何かがある程度で自然と動くとは到底思えない。

 だが起こし方がわからないので少々荒業だが。

「――――同調、開始」

 リンカーコアがある辺りに魔術回路の魔力を流し込む。

「っ!」

 同じ魔力とはいえ発生元が違う魔力故か少し痛みが奔るがナニカがが胎動していくのがわかる。
 これがリンカーコアか。

 リンカーコアの再び意識を向けると魔力を放出しているのがわかる。

「士郎君、すごい。
 簡単にリンカーコアを目覚めさせるなんて」
「魔術回路の経験があるからな。
 これなら蒐集は出来るか?」
「はい。大丈夫ですけど」
「俺は魔術師だ。リンカーコアを蒐集されても戦闘には支障ない」

 俺の言葉にシグナムとシャマルが頷き合い。

 念話で呼んだのか闇の書が現れる。

「蒐集開始」
「Sammlung(蒐集)」

 身体の中から何かが奪われていく喪失感。

 だが魔術回路には何の変調ないのでこのまま戦闘も可能だろう。

「リンカーコアまで感謝する、衛宮」
「かまわないさ」
「それと一つ聞きたいのだが、今日の病院でテスタロッサ達にすれ違った時なぜ気がつかなかったのだ?」

 ああ、あの件か?

「シグナム、温泉の時に腕輪を渡しただろう」
「ああ」

 シグナムが頷きながら左手首につけている腕輪を見せる。

「その認識阻害の効果だ。
 声を発したりすれば気がつかれるが、今日のようになのは達がおしゃべりや他の事に意識がいっているとすれ違うぐらいなら誤魔化せる。
 シグナムがデバイスを握った時に見えたから止めたんだよ」
「なるほど。だがおかげで助かった。
 改めて礼をいう」

 闇の書、いや夜天の書の件も伝えた。
 そろそろ行くとしよう。

「また何かあったら連絡を頼む」
「ああ、それと夜天の書が完成するときはまた連絡する」
「了解した」
「それではまたね。
 士郎君、プレシアさん」
「ええ」

 人払いの結界を解き、シグナムとシャマルを見送って俺とプレシアも帰路につくがその途中で、はやての事が気になった。

 はやてにかかる呪いは加速している
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