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腹ペコアリス
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ないし」

「ま、そうだな」

 そんな話をしているとようやく転移門の前に着いた。

「ようやくついた」

 ミナトはあたりを警戒した。その様子を見たゲツガはミナトに聞いた。

「なにそんな警戒してるんだ?」

「ゲツガ、お前は最初に私を見てどう思った?」

「ん?テイマーぐらいしか思ってないけど?……ああ、なるほどな」

「私の警戒する理由は分かっただろ?」

「ああ、そんなにテイムしたモンスターがいれば目立っちまうもんな」

「そういうわけ。だから私はあんまりこういう大きな場所には来たくないんだけど移動だけはどうもな」

「確かにな。移動は結晶使ってしてたら金が急激になくなっちまうしな」

 そして、ゲツガはなるべくアリスを分からないようにしようとするがアリスはすでに首の後ろにあるフードの中に入り込んでいた。何かアリスはこういうのになれているのか?そう思いながらミナトを見る。ミナトはすでにフード付きのケープをかぶっていてその中にテイムモンスターを隠していていた。

「とにかく早くこの場から離れるからダッシュでいく。ついて来いよ」

 そう言って先にミナトは行ってしまった。ゲツガもその後を追う。夜に狩りを行うプレイヤーなどが多く見られるが、特にゲツガとミナトを気にした様子はなく、いや、二人の隠蔽スキルのレベルのせいであまりばれていないのだろう。そのまま、プレイヤーを縫うように移動して転移門に着く。

「転移ジーニアス!!」

 ミナトから転移するとゲツガもその後を追うように転移した。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 ジーニアスに着くとそこは下のフロアだからだろうか、人数はほんの数人しかいなかった。

「ここぐらいなら大丈夫だろ」

「ああ、このくらいの人数ならそこまで目立たないだろ」

 そう言ってアリスをフードから取り出そうとするとすでにアリスはすでに頭の上によじ登っていた。テイムモンスターってこんなに知能が高いのか?そんなことを思った。

「しかし、ここに来るのも久しぶりだな」

 ミナトは久しぶりに来た層なのか懐かしそうに見渡している。しかし、なにを思ったのか急に顔を赤らめる。その様子を見たゲツガは気分でも悪くなったのかと思い、言った。

「ミナト顔が赤いけど大丈夫か?」

 そう言うとミナトはいきなり鳩尾を殴ろうとしてきたからゲツガはそれを掴んで止める。

「いきなりなにすんだよ!」

「人には言いたくないことや聞かれたくないことがあるぐらい察しろよ。それと男なら黙って殴られてろ」

「いやだね。俺はそんな黙って殴られる趣味なんてねえんだよ」

「くそっ」

 そう言って拳を戻すと早足で歩き始めた。ゲツガも後に続く。し
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