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腹ペコアリス
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 自己紹介を終えた二人はその城の場所へ向かうために転移門に向かっている。ここはどうやらフローリアの思い出の丘付近らしい通りでどこか見たような風景だったわけだ。

「ゲツガが別世界っていうのは置いといてアンタはなんでそんなデカイ両手剣を逆手に持ったりしてどうやって戦うんだ?絶対に戦いにくいだろ」

「いや、俺はちょっと体術を織り交ぜた少し独特と言ったほうがいいか?まあそんな感じの戦いするから普通に持つよりも逆手に持ったほうが戦いやすいんだ」

「それなら片手剣とか短剣の方がいいんじゃないのか?リーチとかそっちのほうが申し分ないし、逆にでかすぎて邪魔になるんじゃないか?」

 ミナトの言うことはごもっともだ。短剣はリーチが短いが体術とあわせて戦うのならそっちがいいだろう。短剣のリーチが会わなければ片手剣に変えればいい。しかし、ゲツガはあえてその二つを選ばずに両手剣を選んだ。

 まあ、実際の理由は筋力一極にしたせいで短剣や片手剣などはもうすでに持った感覚がほとんどしなかったためだ。まあ、予備としてギリギリ持った感覚ある重量感の短剣を予備として持ち歩いているが。

「筋力一極にそれはほとんど関係ないって、まあリーチが長いほうが結構いいんだよな俺的に。それに短剣や片手剣だとどうも威力とかがな〜」

「そうか?使いようによっちゃ普通に両手剣よりは扱いやすいと思うけどな。まあそれは人それぞれか」

「まあ、そうだろうな。というよりも、こいつはいい加減に俺から離れないのか?」

 ゲツガはそう言って頭の上に乗っている黒ウサギのアリスに指を指す。アリスはゲツガの頭の上に乗っている。落ちないのが不思議だ。

「知らないって言っただろ?テイムモンスターがこんなに他のプレイヤーのなつくなんて事知らないんだから」

「まあ、そうだよな」

 そう言って頭からアリスを取るとアリスを見て言った。

「どうしてお前はご主人のミナトの所にいかねえんだ。他の奴らみたいにあんなふうに」

 ゲツガが隣にいるミナトの後ろについてきている他三体の方に視線を移す。ミナトの後ろには三体のテイムしたモンスターがちょこちょことミナトを追っていた。

 もう一度、アリスを見ると首を傾げるだけで何も行動を起こさない。ゲツガはさすがに溜め息を吐いた。そしてアリスを自分の頭の上に戻すと再びミナトに話し始める。

「そういえばミナトはどんな装備をしてるんだ?」

「ん?ああ、私はこれ」

 そう言って鎌と鎖を取り出す。しかし、その武器にはまだ何か力が秘められていそうな感じがする。そしてミナトは武器を素早く閉まった。たしかにあまり長く見るのも力量をはかられることもあるからだろう。

「これくらいでいいだろ。そんな人の装備をじろじろ見るもんじゃ
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