第5話 修行の日々(7月12日改稿)
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してきたような気がする。
鬼ごっこやかけっこも互角に遊べるようになった。
これでようやく身体的なトレーニングとは別に行う修行に入れる。
やはり男の子としては女の子に負けたままなのは悔しいからな!
それでやるのは、「円」「凝」「周」「隠」「硬」「流」の修行だ。
「円」というのは、体の周囲からオーラを広げる技術だ。「円」内部の「モノの位置や形状を感じ取る」ことができるようになる。
家の中や敷地内の林の中で、少しずつ「円」を広げ、周りの人や動物が何をやってるか、見なくてもわかるようになる。
なにより、この能力を使えばかくれんぼの鬼になったときにすぐに相手を見つけることができる。
ちなみに隠れるときは「絶」を使って気配を消している。
「凝」というのは、オーラを体の一部に集め、増幅する技術だ。
オーラを集中させた箇所はオーラの濃度(攻防力)が飛躍的に上昇し、集中させた分、身体能力の上昇効果も上がる。例えば目に「凝」をすることによって、視力が上がり、隠されたオーラを見ることができるようになる。
が、実際には隠されたオーラなど「凝」を使わないと見えないモノが周囲に無いので、目にオーラを集中しても精々視力が上がるぐらいしか実感できない。
「凝」なのに成果が見えない、とか言ったりして。
「周」というのは、物にオーラを纏わせる技術だ。
「対象物の持つ能力を強化する」ので、刃物なんかは切れ味が強化される。
今のところ、強化すべき対象物の当てがないので、特に修行の成果を実感することがない。
「隠」というのは、自分のオーラを隠し見えにくくする技術だ。
「隠」の修行は1人だとできてるのか、できてないのかがわからない。
なので、修行相手にぬこを選んだ。
月村家は姉妹両方があちこちでぬこを拾ってくるので、有り体に言ってぬこ屋敷だ。
中には、人の気配に敏感でナデさせてくれないぬこもいる。
そんなぬこを「堅」により身体能力を上げ、その身に纏ったオーラを「隠」で隠し気配を絶ち、一気に近づき捕まえてモフモフしたり、肉球をさわったりするのだ。
精神も癒され『こうかはばつぐんだ』。
「硬」というのは、練ったオーラを全て特定の部位に集め、オーラ濃度(攻防力)を飛躍的に高める技術だ。
「練」でオーラを増やし、「纏」でオーラを維持し(「堅」)、集める部位以外の箇所を「絶」でオーラを絶ち、「凝」以上にオーラを集中させる複合発展形の技術と言える。
「硬」は、「堅」「絶」「凝」と順にやっていくと、割とすぐにできた。
「オレって才能あるんじゃね?」と思った瞬間、「硬」が切
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