第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第21話:愛とか夢とか希望とか幸せとかッス
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(アネイル)
ウルフSIDE
俺は温泉近くにある安宿の一室で目を覚ます。
もっとランクの高い宿屋を確保してあるのに、何故にこんな安宿に泊まったのかと聞かれると……俺は隣に視線を向けるしかない。
そこにはリューノが静かに寝息を立てている……全裸で!!
やっちまった……
よりによって恋人の姉妹に手を出しちまった!
まだ他人のマーニャさんとかなら言い訳も出来るが、彼女は拙いだろ!
俺は安宿のベッドで半身を起こし、頭を抱えて自己嫌悪に陥る。
マリーに何て言い訳すれば良いのですか?
リュカさんはこの事を知ってどうするでしょうか?
まぁリュカさんは大丈夫だろう……
だって仮に叱られても『お前が言える事じゃないだろ!』って言える……多分言えるハズ……でも怖いからなぁ、怒ると……
それより問題はマリーなんだよ!
どうする……黙っておくか!?
いやダメだ……マリーとリューノは仲が悪い。
くだらない口論中にポロッとリューノが言いそうだ……
ではどうする?
やはり俺から申告した方が良いだろう。
反省をアピールできるし、反論を用意する事も出来る!
だが、そうするとリューノには何て言えばいい?
勇気(?)を振り絞って俺に告白(誘惑)をし、見事目的(?)を達成できたのに……
『1発ヤっちゃったけど、やっぱ俺マリーが良いッス!』って言う? つか言える!? つか1発で終わったけ?
ううん……そんな非道い事言えないッス、数発だったッス!
だってリュカ遺伝子を継ぐリューノは、やっぱり可愛いんだもん!
今にして思えば俺の事が好きだから、彼女の性格からしてツンツンしてたんだろうね。
そしてここへ来てデレが出てきたんだと思うよ…………やっべ凄く可愛いッスよ! 手放したくないッスよ!
俺はリューノの事を考えつつ、隣の彼女をマジマジと観察する。
恋人に比べたら遙かに小さい胸……しかし同年代の少女と比べれば、平均的であろう胸……
幼さが残る……というか、まだ幼い体つき……
いいよ……解ったよ……俺はきっとロリコンだよ!
でもただのロリコン男じゃないぞ! 豊満な体つきの女性も大好きなロリにも手を出せる男だぞ!
……………自慢なんねー!
大体リュカさんの娘は可愛すぎるんだよ!
これは犯罪だろ!?
理性で判っていても、男の第二の脳は判っちゃくれないんだよ!
俺はリューノの肢体を見て、またまた元気になってしまった第二の脳部分を見て酷く落ち込む……
第二の脳部分は立派で自慢の息子なんだけど、この状況が俺を落ち込ませる。
リュカさんはこんな気分になった事があるのかな? 無いだろうなぁ……
ウルフSIDE END
(アネイ
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