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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第21話:愛とか夢とか希望とか幸せとかッス
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ル)
リューノSIDE

私の隣でウルフが頭を抱えて悩んでる……
そうだよね……だって彼には彼女が居て、しかもその彼女は私の妹なんだもんね。
悩んじゃうよね……困っちゃうよね……

最近のウルフの頼もしさに揺らぎ、自分の欲求を優先させてしまった私……
でも大好きなウルフを困らせるのが目的じゃないの!
ただどうしようもなく我慢できなかっただけなの!

私、マリーの事が嫌いだけど……それでもあの()を不幸にしたいとは考えてない。
勿論ウルフには幸せになってほしいし……
そうなると後から出てきた私が諦めるしかないよね……

「ウルフ……ゴメンね。貴方を困らせるつもりはなかったのよ。本当に……ただ本当に貴方の事が好きなだけだったの……ごめんなさい」
私は体を起こし隣で悩むウルフの腕に抱き付き謝る。

「リュ、リューノ……」
ウルフは起きた私を見て、更に困り顔で名前を呼ぶ……
本当は眠ったフリをしてた方が良かったのかもしれないけど……ウルフの悩んでる姿を見てられなかった。

「私ね……貴方とマリーの仲を壊すつもりないの! だから私の本当の気持ちも、昨日の晩の事も、絶対に誰にも言わない。だからウルフは気にすることなく、これからもマリーと仲良くすれば良いのよ。私の事は………うん、お父さんみたいに偶にコッソリ逢って、その時に愛してくれれば良いから! 私はお父さんの愛人・スノウの娘よ。だからウルフの愛人で良いの! コッソリの愛人で……」

私はウルフの顔を覗き込み、懇願する様に呟く。
ウルフは幸せになるべきなの。勿論マリーも……
後からしゃしゃり出てきた私が我慢すればいいのよ。

「リュ、リューノ!!「きゃ!」
突如ウルフが私を押し倒してきた!?
「ど、どうしたのウルフ!?」

「そんな悲しい事言うなよ……俺、マリーにこの事を話す! 全部話して説明する! そして二人とも幸せにしてみせるよ。リュカさんに出来た事だ……俺にだって出来る! 2人の女の子くらい幸せにしてみせるさ!」

「そ、そんな……マリーが納得するワケないわ。ムリする事ないわよ……私は絶対に誰にも喋らないから……」
嬉しかった。ウルフの心が、ウルフの優しさが嬉しかった。
でも、だからこそ秘密にするべきだと思う。
私の所為でウルフが不幸になっちゃダメよ!

「いや、君の存在を隠したままじゃ俺はマリーと心から幸せになれない。俺はマリーに……勿論君にもだが、嘘を吐きたくない! 俺は絶対に2人を同時に幸せにしてみせる…2人とも心から愛し続ける!  もしマリーも君も、この関係がイヤだと言うのなら、俺は諦める。2人を諦めるよ……そして此方の世界に残り、二度と2人の前には姿を現さない」

嬉しかった。隠すことなく私も愛してくれる……ウルフの
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