魔法先生ネギま!
0275話
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礼ね」
そう言って渡されたのは麻帆良でしか売ってないだろう一口サイズのツナマヨおにぎりだった。
「さて、見た目はすごく美味しそうだけど……うわ……本当に美味しい……」
夏美から貰ったミートボールを味わう柿崎。その顔はどこか驚いたような表情を浮かべていた。
「ね、美砂。そんなに美味しいのかにゃ?」
椎名の質問に真面目な表情でコクコクと頷く。
そのまま、千鶴手製のミートボールを味わい、呑み込む。
「那波さん、これってもしかして手作り?」
「ええ。やっぱりお弁当といったらミートボールでしょう?」
「うわ、これは凄いわ……まさかミートボールから手作りとは」
千鶴の言葉に感心したように呟く柿崎。だが、すぐに悪戯っぽい表情を浮かべて釘宮の方へと視線を向ける。
「円、あんたももっと料理が上手くならないと、那波さんにアクセル君をモノにされちゃうかもよ?」
「……美砂、あんたねぇ。いつもいつもそんな風に私をからかってるけど、実はあんたの方がアクセル君に気があるんじゃないわよね?」
「まさか。円やいいんちょじゃないんだよ? そりゃまぁ、確かに将来有望だとは思うけどさぁ……」
そう言って俺の顔を覗き込む柿崎。
「ちょ、ちょっと柿崎さん!? 貴方、確か彼氏がいる筈でしょう!? そ、それがこんなふしだらな!」
「はいはい、あやかも落ち着いて。ご飯を食べてる時に騒がないの」
「ですが、千鶴さん……」
あやかが千鶴へと何かを言い返そうとしたその時、柿崎の口から爆弾発言がもたらされる。
「あ、彼とはもう別れたわよ?」
「え? マジ?」
「うん。マジ」
釘宮も初耳だったのか、思わず柿崎へと問い返していた。
「だってさあ、どうにも性急すぎると言うかなんと言うか……女! って感じでガツガツしてて、思わず引くと言うかなんと言うか。元々お試し感覚で付き合ってみただけだったんだからしょうがないんだけどね。ああいう男と付き合うくらいなら、アクセル君を私好みの男に育てる方が絶対いいよねぇ」
そう言いつつ、俺を抱きしめてくる柿崎。
中学生にしてはそれなりの大きさを持っている胸が背中でぐにゃりと形を変えているのが分かるが、さすがにその程度で顔を赤くする程にウブではなかったりする。
「取りあえず、弁当がこぼれそうなんで離れてくれると助かるんだが」
「あー、アクセル君的にはまだまだ花より団子か」
そんな風な話をしていると、ネギが何やら急いで走っているのに気が付く。
「ネギ?」
「あら、本当ね。あんなに急いでどうしたのかしら」
弁当に入っているプチトマトを口へと運びながら小首を傾げる千鶴。
「何か、嫌な予感がしますわね。ちょっと行ってきますわ」
「
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