Chapter-3 第9話
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も、セサヴァーを倒し、ローラ姫を救出してみせる。
(絶対に、僕は負けない!勝ってみせる!!)
ハルカとドラゴン・セサヴァーの戦いが始まった。
セサヴァーがまず炎を吐く。ハルカは盾で防ぐ。
ハルカはセサヴァーの体を切りつける。
「フン、そんなのかすり傷だ」
しかし、ハルカは表情を変えない。セサヴァーの攻撃をかわし、耐え、反撃開始する。
「そんな言葉、言うと思ったぜ。でも僕は負ける気は無い」
「ふん、返り討ちにしてくれるわ!」
一進一退の攻防が続く。
戦闘開始からかなりの時間が経った様に思える。
ハルカの体の傷が増えていく。ハルカはホイミで体制を整えながら、セサヴァーを斬りつける。
(しかし、それだけの魔力が僕に残ってるか?魔力が尽きる前に倒さなければ、僕は死ぬ。……)
焦りはない。しかし、渋い表情を浮かべていた。
「しぶとい奴だな。貴様……」
セサヴァーが大きく息を吸う。ハルカは灼熱の、高威力の炎を吐く気だ、と判断した。
相手は怒り心頭だ。ますます攻撃の威力は増すだろう。
ハルカは構えた。そしてセサヴァーが灼熱の炎を吐くと同時に、ハルカは床を蹴って飛び上がる。
「!?」
セサヴァーが戸惑ったと共にハルカはかなり高いところまで飛び上がっていた。
「貴様!何故…貴様はそこまで高く跳べる!」
「さあ。お前には教えない……お前の好きにはさせない!!」
セサヴァーはハルカの跳躍に驚く。
ハルカは天井を蹴り、下降しながら剣を十字に描いた。「……“飛翔十時斬り”!!」
その一撃は会心の一撃となった。セサヴァーは悲鳴を上げた。おぞましい悲鳴を。
そしてハルカは見事な着地をした。セサヴァーを睨みつける。倒したとは思ってはいないのだ。
(あの一撃は効いた。しかし、奴は……。油断禁物だからな)
数分の沈黙の後、ハルカの予感は的中した。突然、セサヴァーはより怒り狂ったように暴れ始めたのだ。
「貴様ぁあああああ!!きえええええええええええええいっ!!」
ハルカは微動だにせずにセサヴァーをじっと見据えていた。
セサヴァーの尻尾がハルカを直撃し、ハルカの体は宙を舞い、壁に叩きつけられた。
叩きつけられたハルカはピクリとも動かない。その様を見てセサヴァーはニヤリと笑みを浮かべた。
「くっ……。ふはは、貴様もそこまでのようだな!……トドメだ!」
ローラ姫の悲鳴が上がる。セサヴァーの爪がハルカの首を狙う。
爪がハルカの首のすぐ近くまで来たその時だった。
「甘いな」
すばやくハルカはセサヴァーの体の下の隙間に潜り込み、剣を腹に突き立てる。
「な………!?貴様!」
セサヴァーがよろけ始めた。
ピクリとも動かなかった、というのはハルカの演技だったのだ!
「あれだけで僕が気絶したと思ったのか?甘い。僕はそんなやわ
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