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DQ1長編小説―ハルカ・クロニクル
Chapter-2 第7話
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ン一家にお土産付きで挨拶をした。
イアンが何か情報はあったか?というと、ローラ姫は沼地の洞窟にいるかもしれないと答えた。
「行くのか?」
「当たり前でしょう?長い間暗い洞窟に閉じ込められているのですから。何か目的があって攫ったでしょうから、ローラ姫は殺されてはいない。生きている。しかし、救出しなければ、ローラ姫は苦しみ続けるでしょう」
「そうだな」
「イアンさん、僕はしばらくラダトームを離れます。少なくとも、ローラ姫救出までは帰ってきません」
ハルカの言葉に、解っていたようにイアン一家は表情を変えなかった。
「そうか。サユリ、沢山の保存食を作ってくれ」
「わかってます」
サユリはとっくに調理を始めていた。いつハルカが帰ってきてもいいように、常に材料のチェックは怠らなかったという。
「ハルカさん、絶対に帰ってきてね」
エリカはハルカが買ってきたお土産の袋を握り締め、それでも真剣な顔で言った。
「解ってる。僕は絶対にローラ姫を助け、帰還する」
「ああ。俺は信じてるからな」
「私もです!」
「もちろん、私もです!……あ、ハルカさん、少し時間がかかるから、どこかで時間潰ししてくれませんか?」
サユリは力強く言った後、一呼吸してハルカに頼み事をしていた。
「ラダトーム城へ行こうとしてたので、ちょうど良いですね。ではまた」
イアン達に応えるように、ハルカは一例をして、ラダトーム城へ向かった。

城に着くと、戦士団にお土産を渡した後、国王の謁見の間へ足を運んだ。
「おお、ハルカか。話は聞いた。そなたが違反者を成敗したな。よくやった。褒美をやろう。大したものではないが」
大臣がハルカに手渡したのは鋼の剣。銅の剣より圧倒的に威力は強い。
「ありがとうございます」
喜ぶべきなのだが、城にあるのなら何故最初から渡さないのか?とハルカは少し呆れた。……少しだが。
まあ、強い武器が手に入ったから良しとするが。
「あ、それと頼みごとがある」
「……は?」
ラルス16世は大臣に何か話をしていた。大臣は少し呆れながら、ハルカを外に連れ出した。
そこは十数頭の馬が放し飼いにされている城所有の牧場。大臣はそのうちの一頭を連れ出した。
その馬はクリーム色の毛並みのいい、若々しい馬だ。見たところ、大人しそうな性格だ。
「……僕はその馬に乗れと?確かに僕は乗馬の心得もありますけど……」
「ああ、この馬、ついでにリムルダールに連れて行ってくれ。頼めるのはハルカ殿しかいないんじゃ」
苦笑いしながら大臣は腰を丸め、ハルカに言った。
(やっぱり……まあ、時間短縮にはなるから好都合だから、断ることもないな)
同じ道をまた徒歩で行くのもつまらないだろうし時間がかかる。魔物との戦闘を避ければ少しは短縮にはなるものの、……徒歩以外でもアレフガルド
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