病み六花の自己中が解放される時・後編
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
い。下着まで取られていて、胸はおろかアソコを隠すパンツもない。
マナはほとんど反射的に、乙女の恥じらいをもって身をよじる。太ももを刷り合わせるようにアソコを隠し、そして手と腕で恥部を多い隠そうとする。
しかし――
――ガチャリ
手が動かない。
手錠だ。
マナの両手は頭の上で封じられ、ベッドの柵へチェーンを通すようにして、逃げられないように括り付けられていた。
「まさかこれって、監禁?」
マナは状況を理解した。
人助けのために六花を放っておいてしまったから、そのせいで、逃げられないように捕まえられてしまったに違いない。それも裸で、きっと服はどこかに隠されている。目を動かして見回しても、部屋のどこにもマナの制服は置かれていなかった。
「あ、目が覚めたのね」
部屋のドアが開かれて、六花が側へやって来る。
「り、六花? どうしてこんなことを」
監禁されてはさすがに焦る。
マナは冷や汗を流していた。
「だって、昨日はお店をまわれなかったでしょ? 雨だったから」
「それは……。確かにそうだけど」
マナは気づいた。
六花の目は今、ひどく病的に濁っている。表情にはどことなく陰りがあって、ずっしりと重たい感情の気配がある。きっと親友としての六花のマナに対する気持ちが、昨日のせいでどこか歪んでしまったのだ。
「だからね。今日はずーっと一緒にいよう?」
どことなく病んだ声。
そして、六花もまた服を脱ぎ、下着を外して全裸になっていく。
「り、六花?」
何をいきなり、脱ぎ始めるのか。
しかも、マナだって裸にされている。
あらぬ状況にオロオロした。
「もうどこにも行かせない」
一糸纏わぬ姿となって、六花はマナに覆い被さった。お互いの体が密着しあうようにと、六花は自分の肉体をマナへ押し付け、足を絡ませ、その首筋へ顔を埋める。きめ細かな肌へ吸い突いて、マナの皮膚を吸引する。
「っ! 六花? これって、ちょっと? ねえ六花?」
首を吸われる。
六花のあらぬ行動に、マナは困惑しながら呼びかける。一体、六花は本当にどうしてしまったというのか。どうして、こんなことをするのか。自分のせいだとは理解できるが、しかし裸でくっつき合うこの状況を、そう一瞬では受け入れられずにいた。
「マナって、こうしておかないとなんでも抱え込むんだもん。しばらくは人助けなんて禁止するわ。この両手も使わせない」
マナを捕らえる手錠の輪を指先で撫で、六花はさらに首筋を吸った。自分の跡をいくつも刻みこむように、マナにキスマークを刻印する。
皮膚の変色した吸引の痕跡が、いくつも刻まれて行った。
「こ、これが六花のしたいこと? 私をその、そういう風にしたいの?」
「だから、お店をまわれなかったでしょ? 埋め合わ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ