第183話
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結界と未来予測のおかげで何とか防げた。
弱点である星の力で創られた剣なのに、鍔迫り合いをしているのを見て住民から奪ったエネルギーを腕に集めて、膜を張って剣と鍔迫り合いを可能にしている。
こうしている間にもミサイルは接近している。
(仕方がない。
あまり大規模な魔術や超能力は使いたくなかったが。)
麻生は左足で地面を強く踏む。
踏んだだけなのに地面は二メートルほど前に裂け、レギンズの右足は裂けた穴に嵌り体勢が一瞬崩れた。
それを見逃さず、胸の辺りに星の力を溜めたエネルギー弾を創りぶつけ、空間移動で退避。
何とかミサイルが接触する前に逃げれた、と安心したがミサイルは地面に着弾せず急に方向を変え、麻生に再び飛んでくる。
(俺に当たるまで追跡し続けるのか!?)
逃げる事は意味がないと知り、風速一五〇メートルクラスの風を周りに発生させミサイルの軌道を強引に逸らす。
両手を合わせ、片目を閉じる。
レギンズが余計な事をしないように、交信や攻撃を六次元まで遮断する結界を生成し封じ込める。
「天より轟く雷よ、我が認めし邪悪を一条の光となりて、眩い閃光と共に振り下ろせ!」
空は晴れ。
雨雲など一つも存在しない空に、雷の音が聞こえた。
音よりも早く五つの雷はミサイルに直撃。
天から降り注いだ雷は高密度の魔力が凝縮された雷の魔術。
何とかミサイルは撃墜した。
レギンスの様子を確認した時、麻生は息を呑んだ。
駆動鎧の両肩と中心にある目から紫の光が放出され、三つの妖しい光はレギンズの前方に集まっている。
あれはまずい。
麻生の直感が今までにないくらい警報を鳴らす。
感じた事のない魔力と莫大な魔力が一点に集まっている。
がむしゃらに麻生は横へ逃げた。
逃げた瞬間、あらゆる音が消えた。
いや、消えたのではなくレギンズから発射された妖しい光の波動砲のようなのに音を持って行かれた。
光は行く手にある全てを呑み込み、地面を削り、直線状にある数百キロ離れた山にぶつかる。
そして、激しい爆発と光と衝撃波の三点が麻生を襲った。
両腕で顔を防御し、吹き飛ばされないように能力で支える。
ぶつかった山から数百キロ離れているのに至近距離で爆発を受けたような衝撃。
山は噴火したかのように極太の火柱を上げ、跡形もなく消し飛んでいる。
レギンスに視線を送る。
駆動鎧から蒸気のような白い煙が噴き出す。
「ふむ。」
レギンスは視界に見えるモニターを見て、言葉を洩らした。
モニターには駆動鎧の状態の検査や、エネルギーの残量など細かに表示されている。
今の波動砲は半分くらいのエネルギーを失ったのが確認できる。
(さすがにもう一発
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