第183話
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、この先何が起こるかを予測すると言うもの。
生物相手なら癖や挙動、筋肉の動きなどを読み取り行動を予測する。
レギンスを観察してまだ間もないが、しないよりましである。
「初めての駆動鎧の装備ですからね、慣れない所がありましたがもう大丈夫です。」
そう言ってレギンスは両手を突き出し、一〇の指先を麻生に向ける。
そして、指先の装甲が開き、小さな銃口が確認できた。
一斉に火を噴く。
十発の銃弾が麻生に向かって飛んでくる。
弾丸の速度は並みの銃弾速度のおよそ一〇倍。
強化された目でわずかに確認できたのは、弾丸にも同じように血管が浮かび上がっていた。
「熾天覆う七つの円環ッ!!」
まさに神反応。
七つの花弁が展開され、銃弾を防ぐが、わずか一秒で花弁全て破壊されしまった。
麻生は目を見開き、銃弾は麻生の胸部を貫き、大きな穴を開けて貫通していく。
膝から崩れ落ちていく麻生だが、ボン!と音を立てて麻生は人の形をした紙へと変化した。
レギンスは全く慌てず、すぐさま状況を理解し、右の方に視線を向ける。
「人型の紙を使った変わり身ですか。
あの一瞬でここまで防ぐとは中々ですね。」
称賛の言葉を送るレギンスだが、麻生自身も驚いている。
あの一瞬だが死を感じ、無意識に身体と本能が反応した。
(何とか防げたが。)
何となく悟った。
この男に二度同じ手で逃げる事はできない。
仮にも科学者の名を名乗っている。
こちらの手段を分析し、何かしらの対抗策を講じているだろう。
かと言って体術は相手の方が上、加えて遠距離の攻撃も持っている。
どれも麻生の攻撃を上回る。
はっきり言って積んでいる。
だが、それでも
(それでも、諦めるわけにはいかない。
こいつら相手に諦めたくない。
死ぬその時まで足掻いてやる。)
どうしてそう思うかは分からない。
心の奥底で誓いのように強い意志があった。
誰かの意思ではなく自分の意思。
だからこそ、諦める事なんてできない。
「良い目ですね。
良いデータを出してくださいよ!」
肩の装甲が開くと何かが勢いよく飛び出す。
それはゆっくりと軌道を描き、麻生に向かってくる飛来物は小型ミサイル。
例の如く血管が浮かんでいるのを見る限り、魔術が掛かったミサイルなのは間違いない。
どうやらあの駆動鎧は次々と兵器を生み出す兵器らしい。
ミサイルの速度もかなりのものだが、避けれない速度ではない。
数は五。
撃ち落そうと銃を創ろうとしたが。
「簡単に撃ち落させると思いますか?」
「ちっ!」
苛立った舌打ちをつきながら、星の力で創った剣でレギンズの腕と鍔迫り合う。
探知の
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