暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第十八幕 「秘めたる思いの丈」
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ァミレスで休日に何をして遊ぶか話し合い、ジョウの山籠もりに付いていって滝つぼに落ちかけたりしたっけ、と懐かしい思い出をありありと思いだし、少しだけ笑ってしまう。

(なんだ、皆全然変わってなかったんじゃない・・・私、馬鹿だなぁ)



 = = =



で、最終的には今回の被害を鈴達全員で弁償することで片が付いた。全員政府からそれなりの資金援助を受けているし、謹慎を免れたことも加味して考えると非常に軽い処置だったと言えよう。

「・・・で、先生に頼んだら何故か震えながらクラス代表を認めてくれたのよね〜」
(一番被害を受けたのはあの先生の心か・・・)
「じゃあクラス対抗戦では鈴とぶつかる訳だな」
「手加減しないわよ?」
「上等!!こっちだってクラスの期待を一身に背負ってんだ!」
「ふん、そう来なくっちゃ!アタシが勝ったら昼飯奢りなさいよ?」

ぐいぐいと一夏を肘で押しながら快活に笑う鈴。その笑顔につられながら、一夏は思い出したように鈴へと向き直る。

「・・・あ、そうだ。すっかり言い忘れてたけど・・・」
「?」
「うーん・・・こういうのも変だけど、おかえり」
「おう、おかえり」
「おかえり、が一番しっくり来るね?」

「・・・ただいまっ!」

こうして凰鈴音は、第二の故郷である日本に真の意味で帰って来た。


人は時間とともに変わっていく。昔の事を忘れ去り新しいものに夢中になったり、大切な事や初心を忘れてしまったり・・・だが、鈴と一夏たちの間にある絆は損なわれてはいなかったようだ。

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