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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第十八幕 「秘めたる思いの丈」
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ア充」になってイチャイチャしていたとでも!?ふつふつとした怒りがこみ上げる。私が2年かけて再開しようとしたのにアンタって奴は・・・!
「・・・ふ、ふん!いいもんね〜!別にアンタ以外にも会いたい友達はいるしぃ?」
心に大打撃の鈴だが、別に一夏一人のために日本に戻って来たのではないと無理やり自分を納得させる。そう、この学園にはユウとジョウもいるはずだ。その二人に会いに・・・
「簪ちゃんのIS・・・打鉄弐式だっけ?機動力も高いしミサイルの命中精度も凄いし、いい機体に仕上がったみたいだね」
「うん・・・新型インターフェイスの稼働率もいい感じだし・・・倉持技研には感謝してる」
「風花は改修されて余計にピーキーになったような気がするよ・・・ねぇ、良ければ調整手伝ってくれない?」
「・・・いいよ」
「・・・・・・・・・・・・」
誰、アレ。その仲睦まじげに隣を歩いている清純そうな空色眼鏡っ子は誰よ。私が陰湿な嫌がらせを受けてまで必死に学園に転入するだけの結果を出してここまで来たのに、アンタもなの!?こちとら遊ぶ暇も友達作る暇もなく頑張ってたってのに・・・何よあんた達!私を置いて勝手にかわいい彼女作って学園ライフをエンジョイしてたわけ!?
理不尽な怒りさらに膨れ上がる。こんなに会いたかったのにお前らの中では私は過去の女ですかそうですか。
べ、別に妬んでなんかないんだからね!?少し先を越されて同級生として悔しいとか、青春2年も無駄に浪費した気がする敗北感とかそんなんじゃないんだからね!?
「・・・い、いいもんっ!流石にブラコンのジョウの奴は彼女なんて作れてないだろうし!?おアツい二人は勝手にイチャイチャしてればいいんじゃないの!?」
彼等は確かに仲は良いが、別に恋愛感情があって共にいるわけでは(少なくとも今の所)ない。それでも鈴が勝手な勘違いをしたのは2年という長い間別れの言葉も交わせなかった友人たちへの思いの大きさゆえである。
何はともあれ鈴はその場から踵を返し、明日にジョウに会うまでこのどす黒い感情を抑え込むことにした。ジョウはブラコンだが意外に話し上手で聞き上手だ。彼に愚痴をぶつければ、このやり場のない怒りも治まるだろう。
そして翌日・・・
「おお!お前、リンリンじゃないか!2年ぶりだな!」
「知り合いなの、ジョウ?」
「ああ。中学時代の後輩でな・・・って、おいどうした?いつものお前なら『リンリンって言うな!』とか突っ込んでくるところなんだが・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
誰よ、その横の金髪美女。随分仲がよさそうじゃないの。ふーん、へーえ・・・アンタも私を裏切るわけ?
アンタは・・・アンタだけは、私と同じだと思ってたのに・・・!どいつもこいつも・
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