クリスVS一子
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第2Rをはじめようとするとその後ろに千李が回りこみ一子の頭に拳骨を食らわした。
「いだ!?……千姉様何すんのぉ……」
「お馬鹿!最初っから本気で行かずに変な風に格好つけるからそういうけがすんのよ。それと私朝なんて言ったっけ?」
千李が聞くと一子は急にバツが悪そうになりうつむいた。
「えっとぉ……そのぉ……」
もじもじと一子は考え込んだ。
「はぁ。いい?どんな状態でも相手に飲まれずに冷静な判断をしろって私は言ったわよね?さっきのはどう冷静だった?」
「うぅ……冷静じゃありませんでした……」
千李の叱咤に一子は元から小さい体をさらにちぢ込ませた。
その様子に千李は「まぁでも」と付け加え一子の頭を優しくなでた。
「自分の悪いところも把握しきれてるみたいだからよしとするわ。がんばったわね一子」
千李がそういうと一子は顔を赤らめたがすぐにニコッと笑ったがすぐにクリスに向き直り言った。
「クリスッ!これで勝ったと思わないことね!」
その言葉にクリスは若干むっとしたがすぐに一子は言いなおした。
「……ま!それは置いといて。やるわね……アタシ達はアンタを歓迎するわ」
一子が言うと同じ2−Fの生徒も二人の健闘をたたえ拍手を送った。
「よろしくね」
「こちらこそ、よろしく頼む!」
二人は握手を交わした。
その後なぜか二人は互いの呼び名をめぐって口論になり結局どちらも譲らなかった。
……やっぱりこの二人ってにてるわよねぇ。
千李がいがみ合っている二人を見ていると。
「フフン。世界にいる可愛い娘は全て私へのお供え物」
百代が意味不明なことをいいクリスの腕を掴むとお姫様抱っこを始めようとしていた。
……まぁこうなることは予測してたけどね。
クリスは驚き拳で攻撃しようとしていたが百代に軽く止められていた。
「鋭くていい攻撃だ。だけど残念ながらまだまだ私にはかなわん、ほ〜ら」
軽々と抱き上げられたクリスは百代を見て聞いた。
「この強さと千李さんにそっくりのその顔……貴女が川神百代ですか?」
「ピアチェーレ!そうだ私がそこのワン子の姉でありさらにそこにいる姉さんの妹だ!」
千李の問いに対しなぜかイタリア語で答える百代。
……なんでイタリア語?
千李が言おうとしたがこれは京に盗られてしまった。
「お噂は千李さんから聞いておりました。真剣勝負を繰り返す戦士であると」
「私そんなこと言ったっけ?」
千李が聞くよりもはやく百代がクリスに聞いた。
「ああ。戦ってみるか?柔道の寝技でっ――――」
百代が言いかけると鉄心が百代の頭を後ろからはたい
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