クリスVS一子
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学園に到着した千李とクリスはそれぞれの教室に分かれた。
3−Fに到着した千李は席に着くなり机に突っ伏す。
その様子に百代が話しかけてくる。
「どうしたんだ姉さん?」
「ん〜いやね。さっき転校生送ってくるときに挑戦者がいたのよ」
机に突っ伏した状態で千李は言う。
「ああ。それでどうしたんだ?」
「そいつがちょいとたちの悪い奴でね本当にむかついたわ〜」
「なるほど。そういうことか」
百代は千李の前にすわりさらに聞いてきた。
「それでそいつどうしたんだ?」
「叩きのめしたわよ?多馬川を一回バウンドさせて向こう岸の土手にめり込ませてやったわ」
千李の発言に百代が笑う。
確かに百代も柄の悪いやからには容赦はしないが土手にめり込ませたことはない。
「姉さんらしいな」
「うっさい」
二人が話していると校内アナウンスが聞こえた。
どうやら一子とクリスが決闘するようである。
アナウンスが終わると千李が腰を上げ、百代と共に決闘が行われる第一グラウンドに向かった。
第一グラウンドでは既に多くの生徒が集まっていた。
その中で千李と百代はトトカルチョをやっている大和たちを発見した。
百代がショバ代がどうのとか言っていたが今はそんなことは今の千李にはどうでもよかった。
千李は薙刀を持つ一子を見やった。
……ふむ。まぁ緊張はしてないみたいだから心配する必要はないか。
クリスの方を見てもまったく動じた風もなく凛としている。
そのクリスの姿を見て百代はなにやら叫んでいたがいつものことなので千李はスルーした。
鉄心の合図と共に二人がそれぞれ名乗りを上げる。
二人の姿を真剣に見つめる千李だったが横の方から二人の男の騒ぐ声が聞こえてきた。
「スカートで戦うんだよなクリスちゃんは……てことはヨンパチイイイ!!」
「わかってる。シャッターチャンスは逃がさねぇ!出世のチャンスは逃がしてもこれだけは逃がさねぇ!」
……いや出世のチャンスは逃がしちゃダメでしょ。
内心でその言葉にツッコミを入れながら千李は声のしたほうを一瞥するとなにやらカメラを構えた岳人の友達と岳人が鼻息を荒くしながら話をしていた。
カメラを構えているのは大和たちからヨンパチと呼ばれている福本育郎だ。
ヨンパチと呼ばれている理由は四十八手が全部いえるかららしい。
「はぁ……。またなんかスケベなことしようとしてるわけね。だけどこの勝負にはそんなこと挟ませたくないのよねぇ」
そういうと千李は指先に気をためると福本のカメラめがけて打ち出した。
打ち出された気弾はカメラに当たると
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