暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
18話:雄叫び 流れる涙は誰の為に
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「…フェイト…本当に…ごめんな、さい……あなた、を…一人に…してしまって…」
「ううん…私は……母さんの分も…アリシアの分も……生きていきます…」

フェイトは絶え絶えながら言うプレシアの言葉に、涙を流しながらそう言った。

プレシアもそれを聞いて安心したのかフェイトに向け弱々しくも……優しい笑顔を見せた。


―――そして……

「っ!母さん!!」

プレシアの手が、フェイトの手からこぼれ……顔が横に倒れてしまった。
それを見たクロノはすぐにプレシアの手を取り、親指を手首に当てる。だが、すぐに暗い顔になり、首を横に振る。

「そんな……」
「プレシア…!」
「くっ…!」

なのは、アルフ、ユーノはそれぞれ呟き、悲しみを露にする。
フェイトは涙をより一層流し、悲しみを隠す事なく顔で表現する。そして冷たくなり始めているプレシアを、強く抱きしめる。


「―――終わりか?」
「っ!!」

そこにジャーク将軍が声を上げる。その声に士が反応して、ジャーク将軍を睨む。

「では……そち等にも死んでもらおうか!」
「…こぉ……のぉぉぉ!」

四つん這いになっていた士は両手の拳を地面に打ち付ける。そして疲労した体に鞭を打ち、上体を起こした。

「……ぅぅうううあああああああああああああああああああ!!!」

その胸の奥から込み上げてくる思いを声に変え、吠える。
そして膝立ちの状態からゆっくりと立ち上がり、ジャーク将軍を見据える。

「どうした?立つだけで精一杯か?」

ジャーク将軍の言葉の通り、士は本来立っているだけでやっとの筈の体。戦えるようなものじゃない。
だが、士はゆっくりと歩き始め、ジャーク将軍に向かっていく。

「プレシア…アンタとの約束……必ず守る…」
〈 KAMEN RIDE 〉

その途中、士はディケイドライバーにカードを装填し――――

「変身!!」
〈 DECADE ! 〉

バックルを回す。変身して自分の右腰に現れたライドブッカーを手に取りソードモードへ変え、構えながら走り始める。

「うおおおぉぉぉぉぉ!!」
「ヌァッ!」

そしてそれを振りかぶり、ジャーク将軍に斬り掛かる。ジャーク将軍も大剣を振りかぶり、走り始める。二人がお互いの剣の間合いに入ると、二人同時に斜めに斬り掛かる。

二つの剣は同時に擦れて火花を散らし、二人はそれぞれ横を通りすぎる。
さらにそこから士は体を反転させながら左斜め上から、ジャーク将軍は左斜め下からお互いの剣を振る。
二人の攻撃が衝突し、火花が散る。

「はっ!」
「フンッ!」

衝突した衝撃で二つの剣は弾け、今度は二人ともそれぞれ同じ方向から斜めに斬り掛かる。当然剣は衝突し、また鍔迫り合いが始
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ