暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
18話:雄叫び 流れる涙は誰の為に
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「崇高な目的に犠牲はつきもの!どうせそち達も同じ道をたどるのだ。それが早いか遅いかの問題だ!」
「ふざ…けんなぁぁぁぁぁぁ!!」
二人は同時に剣を弾き、また剣の打ち合いを始める。
「ダメだ。士は怒りに任せっぱなしだ。もっと冷静になれ、士!」
「士君…」
プレシアの治療にあたっていたクロノはその光景を横目で見ながらそう言い、なのはも呟く。
「うああああぁぁぁぁぁ!!」
「ヌゥッ!」
ギンッギンッと響く金属音。光に煌めくライドブッカーと大剣。
同時に繰り出された一撃で、また二人は鍔迫り合う。だが今度は交わす言葉もなく同時に後退する。
「くっ…!この…」
―――そのときだ
[―――ディケイド…]
「っ!?」
士が後退したその時、士の頭に念話が響く。その声は先程斬られて倒れたプレシアのもの。
士はいきなり響いたその声に驚き、顔だけプレシア達に向けた。
「母さん!」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
その視線の先では、プレシアの上体を持ち上げているフェイトと、そのフェイトの見る先にいる、小さく胸を上下させているプレシアがいた。どうやらプレシアの意識が戻ったようだ。この念話も、さっき士から渡された魔力でぎりぎり繋いでいるようだ。
「プレシア…お前…」
[いいえ…確か、士…だったわね…。今あまり大声出せないから…念話で悪いけど……あなたに…頼みがあるわ…]
[そんなもん、アイツ倒してアンタを助けてから――]
[いいから聞きなさい!!]
「――っ!」
プレシアの言葉に、今度は士が息を飲んだ。息が絶え絶えながら、プレシアのその勢いは士に反論を許さなかった。
士が自分の顔を見ていると判断すると、プレシアは荒くなった呼吸の合間で、念話で話しかける。
[フェイトの事……頼んだわよ…]
「っ!!おいそれ、どういう…」
「隙ありだ!」
「っ、ぐあぁぁ!?」
プレシアの言葉に士が反論しようとすると、念話の間に距離をつめていたジャーク将軍が大剣で斬り掛かった。プレシアに意識を向けていた士は簡単に斬られ、吹き飛ばされてしまう。
「くっ……!」
「ハァッ!」
「っ、ぐああぁぁぁぁぁぁぁ!?」
床に倒れた士に、ジャーク将軍は追い打ちの如くどこからか取り出した杖で光線を放つ。その光線は丁度よく立ち上がった士に命中し、士は火花を散らしながら再び床を転がる。
「ぐっ……ぁぁ…!」
「つ、士君!!」
なのは達の近くまで転がった士は変身が解けてしまい、頭からは血が一筋流れている。なのはも不安そうに駆け寄ってくる。
「まだ…まだぁぁ…!!」
〈マスター、ダメです!これまでの戦闘で、マスターは体も魔力も!〉
「
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