出会い
Trick07_それでよろしいのですか?
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白井だけがイライラしたように睨みつけている。
「あははは、わかりました。では、出発するときに一つ出しましょう」
少し歩き、5人から距離を離した。
「早く早く〜!」
「本当に・・呑気ですわね・・」
白井は怒りで肩を震わせていた。そんなことを露知らずはしゃぐジュディス。
信乃も白井の怒りに気付いていたが、気にせずに笑顔を向ける。
「それでは見せましょうか」
「早く向かってください!!」
白井がついに大声で言ったのだが、
「ただし、見えたらの話ですが・・」
瞬間、信乃の姿が消え、
Trick - AFTER BURNER -
「「「「「キャ!?」」」」」
信乃の立っていた場所の前に複数の小さな火柱が上がった。
いきなり生じた風と炎に驚き、目をふさぐ5人。
再び目を開けた頃には信乃の姿は完全になかった。
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白井たちはその後、通報していた警備員に事情を話したのだが、
またしても戻ってきた信乃がいきなり隣に現れて驚かれるという昨日と同じことが
あった。
そして同じように事情聴取も信乃が引き受け、ジュディスは送っていくから
その場に残り、他の4人は信乃に任せて帰ったのだった。
白井は逃げた犯人について何も教えてもらえなかったことや
今日一日に何度も信乃にからかわれたことでかなり不機嫌な顔をしていた。
逃げた犯人なのだが、信乃が通報した警備員に気絶している状態で引き渡した。
体は無傷にもかかわらず、『燃やされる! 助けてくれ!!』と目を覚ました時には
錯乱状態になっていたらしい。
つづく
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