出会い
Trick07_それでよろしいのですか?
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? それがありましたらテレポートが
できるんですわね!? 早く持ってきてください!」
「ですから、落ち着いてください!!」
信乃は興奮する白井の肩を掴んで抑えつけた。
そして何も言わずにずっと見つめている。
御坂たちも白井の気持ちがわかるので、何も言えずに沈黙するしかない。
このとき、ジュディスが少し離れて携帯電話を取りだしたが、誰も気づかなかった。
長い沈黙と信乃の真剣な表情で、白井は少し落ち着きを取り戻した。
「・・申し訳ありませんわ・・犯人を逃がさないようにと考えが先走り過ぎましたわ」
「いえ、いいんです。でも、治療が済むまで大人しくしてください」
信乃も肩から手を離し、再びハンカチを巻き始めた。
御坂たち3人は安心し、これ以上静かにならないように初春が話し出した。
「・・それにしても、なんでわざわざ風紀委員と勝負しようとしたんですかね?」
「初春、あれは勝負というよりけんかを打ってきたんだと思うよ」
たしかに普通は手を出さないはずの風紀委員に、風紀委員とわかっていて
アンチスキルはけんかを仕掛けてきた。
そのけんかの答えは、
「狙いはジュディスちゃんだよ」「狙いは氏神さんですの!」
信乃と白井が同時に言った。
「奴らが赤い髪の子供が狙いだと言ってましたの!」
「それに、最初の5人。目線がジュディスちゃんを見た後に風紀委員の白井さんに
目を向けていました。戦いが始まる前に私達が話をしている間も、何度か
ジュディスちゃんを見てたから間違いありませんよ」
「・・よくわかりますね、目線なんて」
「鍛えれば誰でもできることですよ、初春さん」
ここで、ようやく信乃の顔に少し笑顔が戻った。
「なんでジュディスちゃんを狙ったんだろう?」
「佐天さん、理由は簡単ですよ。ジュディスちゃんのお母さんが
≪学園都市統括理事会≫の一人だからです」
「!? そうなんですか!?」
「すごいですね! ジュディスちゃんもお嬢様なんですね!!」
「初春、その目はまた暴走してますわね」
「またすごい人と知り合いになったわね・・」
佐天、初春、白井、美琴がそれぞれの反応した。
「はい。一応このことは内緒にしてください。
ちなみに私の学園都市に入る際の保証人になった方です。
だから昨日の捜索で命令されたんですよ。あの人には逆らえません、ははは」
最後は冗談で言ったのだろう、信乃は完全にいつも通りの笑顔になっていた。
白井の治療も終わり、信乃は立ち上がった。
「話は戻りますけど、道具を使ってテレポートができるようになるわけありませんよ。
よく考えてから
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