出会い
Trick07_それでよろしいのですか?
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佐天も表情が固まったままだ。
しかし、御坂からは嘘を言っているようには感じない。
3人の疑いを晴らすように、御坂ははっきりと言い放った。
「だから何の心配もないわよ!」
「そうだよ〜! 西折のおにーちゃんはジュディを助けたヒーローだよ〜!
ヒ―ローは負けないんだよ〜!」
敵を次々と倒していく様子に大喜びするジュディス。
この風景を見ると本当に嘘ではないらしい。
御坂の自信満々の笑顔に目を奪われているなか、
「白井さん! 横から雑魚が1人来るからよろしくお願いします!」
急に声をかけられた。言った信乃はこちらを向いていない。
しかし、本当に鉄パイプを持った男がきた。その距離は15メートル。
驚いた白井だが、
「あの方、見てもいないのにどうやってわかりますの?」
まだ離れている距離だったので焦ることなくに前へ出た。
「その赤いガキをよこせ!」
鉄パイプを振りかぶってきた。
白井は簡単に攻撃を避け、そのまま手を掴んで相手を背中から地面へ叩きつけた。
「が、はっ!」
「単純な攻撃でつまらないですわね」
やってきた男はそのまま気絶したようだ。
「白いおねーちゃん〜、かっこいい〜!」
「白いではなく、白井ですわ!」
ジュディスの言い間違いにも気にせずに笑顔で答えた。
「それにしても人数が多いようで時間がかかってますの。負けることはないと
思いますが、早く帰るためにお手伝いした方が・・あら?」
信乃がゆっくりとスキルアウトを片付けている風景を見て、加勢しようと
白井は考えていた。
そのとき、長髪の男が戦いから抜けて走り去るのが見えた。
向かう先には車。公園の出口に止めてあり、それに乗り込むところだった。
「あの方、リーダーのように仕切ってらしたのに自分だけ逃げるなんて・・
呆れて怒る気にもなりませんわ」
「あ、本当だ。自分だけ逃げてる」
「情けないですね」
「黒子、私がやる?」
「いいえお姉様! ここは少しでも働かなければなりませんわ!
手出し無用ですわよ!」
白井は太ももに隠していた鉄矢を取りだした。
車のタイヤへ鉄矢を飛ばすため、テレポートの演算に集中した。
「白井さん! 後ろ!」
その演算は信乃の声で中断された。
反射的に横に跳んだ白井だが、元いた場所には鉄パイプが振り下ろされた。
白井が倒した男が、攻撃が弱かったために気絶し切れてなかったのだろう。
すぐに目が覚まして襲ってきた。
「な!?」
必死に跳んだために白井は着地に失敗して転んでしまった。
「痛っ!」
「黒子! こいつ!!」
御坂が
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