暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
出会い
Trick07_それでよろしいのですか?
[4/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
佐天も表情が固まったままだ。

しかし、御坂からは嘘を言っているようには感じない。

3人の疑いを晴らすように、御坂ははっきりと言い放った。

「だから何の心配もないわよ!」

「そうだよ〜! 西折のおにーちゃんはジュディを助けたヒーローだよ〜!
 ヒ―ローは負けないんだよ〜!」

敵を次々と倒していく様子に大喜びするジュディス。

この風景を見ると本当に嘘ではないらしい。


御坂の自信満々の笑顔に目を奪われているなか、

「白井さん! 横から雑魚が1人来るからよろしくお願いします!」

急に声をかけられた。言った信乃はこちらを向いていない。

しかし、本当に鉄パイプを持った男がきた。その距離は15メートル。

驚いた白井だが、

「あの方、見てもいないのにどうやってわかりますの?」

まだ離れている距離だったので焦ることなくに前へ出た。


「その赤いガキをよこせ!」

鉄パイプを振りかぶってきた。

白井は簡単に攻撃を避け、そのまま手を掴んで相手を背中から地面へ叩きつけた。

「が、はっ!」

「単純な攻撃でつまらないですわね」

やってきた男はそのまま気絶したようだ。

「白いおねーちゃん〜、かっこいい〜!」

「白いではなく、白井ですわ!」

ジュディスの言い間違いにも気にせずに笑顔で答えた。


「それにしても人数が多いようで時間がかかってますの。負けることはないと
 思いますが、早く帰るためにお手伝いした方が・・あら?」

信乃がゆっくりとスキルアウトを片付けている風景を見て、加勢しようと
白井は考えていた。

そのとき、長髪の男が戦いから抜けて走り去るのが見えた。

向かう先には車。公園の出口に止めてあり、それに乗り込むところだった。

「あの方、リーダーのように仕切ってらしたのに自分だけ逃げるなんて・・
 呆れて怒る気にもなりませんわ」

「あ、本当だ。自分だけ逃げてる」

「情けないですね」

「黒子、私がやる?」

「いいえお姉様! ここは少しでも働かなければなりませんわ!
 手出し無用ですわよ!」

白井は太ももに隠していた鉄矢を取りだした。

車のタイヤへ鉄矢を飛ばすため、テレポートの演算に集中した。

「白井さん! 後ろ!」

その演算は信乃の声で中断された。

反射的に横に跳んだ白井だが、元いた場所には鉄パイプが振り下ろされた。
白井が倒した男が、攻撃が弱かったために気絶し切れてなかったのだろう。
すぐに目が覚まして襲ってきた。

「な!?」

必死に跳んだために白井は着地に失敗して転んでしまった。

「痛っ!」

「黒子! こいつ!!」

御坂が
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ