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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
出会い
Trick07_それでよろしいのですか?
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「ふざけやがってこのガキ!!!

 お前ら!こいつだけ殴り殺せ!! 赤いガキは後回しだ!!」

「お、おう!」

「たった26人だぁ!? 殴ってミンチにしてやる!!」





「やはり狙いは“氏神の子供”、でしたか・・」

信乃はだれにも聞こえない声で呟いた。


一斉に攻撃してきた男たちに佐天たち3人は少しおじげついた。


そう、御坂とジュディス以外の3人は・・




戦闘が始まった。

鉄パイプを持った男が殴りかかってきたが、信乃は攻撃を難なくよけ、
みぞおちへと軽く拳を入れる。男はうめき声をあげてそのまま倒れて行った。

2人目の男が横からナイフを突き出してきたが、左手で受け流して右手で首に手刀を
入れて気絶させる。

その後も男たちは襲ってきたが、信乃は特にすごい動きをするでもなく
攻撃を受け流して1人ずつ倒していく。


大人数で向かってくる男たちの声でうるさいはずなのに、信乃のいる空間だけが
静かに感じるほど、信乃は落ち着いた戦いをしていた。




戦いを見ていて御坂はため息をついた。

「まったく、あんな挑発をするから・・。大丈夫かしら?」

言葉とは裏腹に、御坂には心配する様子が全くない。

ジュディスは「すごーい〜!」と言って横で目を輝かせている。


「御坂さん・・手伝わないんですか?」

「お姉様にしては珍しいですの。いつもはすぐに戦おうとしますのに」

心配しない御坂に驚く佐天と白井。
いつもの御坂なら手助けをしに戦いに入ってくるだろう。
いや、一番に電撃を飛ばしてスキルアウトを追っ払ったはずだ。

だが今回は戦う様子すら見せていない。なんの不安もなく見守っているだけ。

「何よ! 私が戦うことしか考えていないみたいに言わないでよ!」

(((いや、いつもの戦うことしか考えてないじゃん!)))

昨日会ったばかりの初春と佐天でさえも同じことを思っていた。

「それに、心配するだけ無駄よ」

それを聞いて佐天は御坂へと大声で反論した。

「なんでです御坂さん!! こんな人数に囲まれているんですよ!!
 信乃さんは確かに強いけど・・でも! さすがに「4年前」 え?」

「4年前、信乃にーちゃんが11歳の時よ。一緒に銀行に行ったときにね、
 拳銃を持った強盗が4人も来たのよ。私もその時は能力なんて持ってなかったし
 恐くて何もできなかったわ。

 でも、信乃にーちゃんは何事もないようにね、強盗を素手で倒したのよ」

「・・ほんとですの?」

「11歳って、今の私達より小さい時ですよ? それに拳銃を持った相手って・・」

信じられないという顔で見つめる白井と初春。

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