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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
序章 出会い
第11話 2人の秘密
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Trick Wanderlandに行ってから数日後。
私はギルドのテーブルでミラ手作りのチーズケーキを食べていた。だが、今日は大好物のチーズケーキがあまり食べたい気分ではなかった。

マ「エ〜ル〜ザ、ってどうしたのぉっ!?お皿のチーズケーキが全然減ってないじゃん!エルザ、熱でもあるの?すぐに医務室行かないと!」

スキップしながら話し掛けてきたマヤが必要以上に驚く。

エ「そんなに驚く事はない。それに熱も無い。今日はちょっと、食欲がないだけだ。はぁ・・・」

マ「ふ〜ん。」

いたずらっ子のようにマヤが私の顔を覗き込む。

エ「・・・何だ?私の顔に何か付いてるのか?」

マ「エルザ、もしかして、アテラ・・・いや、あの人の事考えてた?」

エ「!な、ななななななな何を根拠に・・そ、そんな、事////////////////」

マ「その慌てっぷりだと図星みたいだね☆かっわいい〜♪」

マヤが私の頬を軽くつつく。

マ「アテ・・・じゃなくて、あの人すごいイケメンだったもんね〜。エルザが惚れるのも分かるかも。あっ!美男美女のカップル成立かもっ!?」

ん?“カップル”・・・私はガタンと音を立てて椅子から立ち上がると、

エ「ちょ、ちょっと待てマヤ、私はまだ、アテラ・・・いや、アイツの事を“好き”とは一言も言ってないぞっ!」

だが、この発言が間違いだった事に気づいた時は、時すでに遅し。

マ「えっ!エルザ、ア・・・じゃなくて、あの人の事好きなのォッ!?皆ァ〜、エルザ」

エ「マヤ、それ以上言い触らすのならば・・・」

私は別空間から剣を取り出す。

マ「言う訳無いじゃ〜ん♪ほんの冗談だよ〜♪」

マヤはウィンクをする。マヤが言うと冗談に聞こえない気がするのは私だけか・・・?私はしばらくマヤの顔を見つめてから、剣を別空間に戻した。

マ「でも、アテ・・・じゃなくて、あの人の事が“好き”っていうのは、本当みたいだね。」

エ「///////////////」

自分でも分かった。
今、自分の顔は真っ赤だという事を―――――。

エ「そ、そういうマヤは・・ナツの事をどう思っているんだ?」

アイツの事から話を逸らす為に、私はずっと気にかけていたマヤとナツの関係を話題に持ち込んだ。
次の瞬間、マヤは顔が真っ赤になり、両耳から汽車のように煙を噴出していた。この様子だと、図星だな。

マ「エ、エルザ・・・この事は、2人だけの秘密にしよう!ぜぜぜぜ絶対だよっ!」

早口でそう言い残すと、マヤは風のような速さでギルドを飛び出して行った。

エ「2人だけ・・・か。」

その言葉が少し可笑しくて鼻で笑ってしまった。マヤ、お互い頑張ろうではないか。

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