原作前
第一章 大戦期
第十六話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かしないと歯が立たない!?)
俺は焦りながらも突破口を考える。
(待てよ!? わざわざバカ正直に硬い甲殻を狙う必要はないんじゃないのか?)
俺はあることを試すために最後の突撃を行う。
ドライグは俺を打ち落とすために倍加したブレスを放つ。
これまでのブレスとは大きさも密度も強力なブレスを俺は機体の左側にIフィールドを集中展開し受け流す。
唐突だがこの世界の龍や竜にはさまざまな種類がある。
翼をもたないものや、飛べないものなどもいる。
そんな中、二天龍というのは一般的に想像するドラゴンの姿をしている。
硬い甲殻を持ち、強靭な翼で空を飛び、口からはブレスを吐く。
そんななか唯一、防御力が低いところといえば……。
身体下部の皮膜部分に他ならない!!
俺はドライグの首の皮膜部分にビームサーベルを突き刺した。
瞬間、ビームサーベルが突き刺さった部位から噴水のように血が噴き出す。
『そうか!? この俺のもっとも薄い首の皮膜をねらうか!!!?』
ドライグは驚愕と激痛が混ざり合った声色で驚嘆する。
「ああ、たとえどれだけ倍加しようともとが零に等しいならダメージが与えられると思ってね。特に生物にとって首は基本的に急所だ、まさに一撃必殺だよ」
『確かに、すでに俺も限界のようだな……。二天龍や赤龍帝とまでいわれたこの俺がよもや生物としての基本的弱点を突かれるとは』
ドライグは血を吐きながらもどこか納得したような感じでこちらを見ている。
『出会ってわずかだが、楽しかったよ鏡夜。肉体が滅びようと俺たちは魂が滅びるわけではない。いつかまた、再び会いまみえようぞ』
そう言い残しドライグは光の粒子となり消えていき、後には赤い人魂のようなものが残った。
人魂のようなものはなにかに吸い寄せられるように移動する。
その先には白い人魂のようなものを持った聖書の神がいた。
聖書の神は二つの人魂のようなものを掲げる、するとそれぞれに光が集まりどこかに飛んで行ってしまった。
「二天龍の魂は神器に封じ、いずれ人の子がその身に宿すだろう」
聖書の神は重々しくその言葉を言った。
俺はなぜ神滅具などという神を滅するほどの力を秘めたものを作ったのか不思議でしょうがない。
なぜならその力は自らを滅ぼしかねないというのに……。
俺はそのことを訊こうと思ったが、できなかった。
なぜか、それは訊いてはいけない気がしたのだ。
「とりあえず、二天龍は倒された。一応今日一日はこの共同戦線は継続だからね。でも、明日からはまた敵同士だ」
マオー様がその場を締めくくるように言葉を紡ぐ。
「今この一時は力を合わせたかもしれないが、明日からはまた敵同士、互いに情が移らないようにさっさと解散しようかね」
マオー様の言葉をきっかけに、それ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ