原作前
第一章 大戦期
第十六話
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は氷塊中心部の真下、そこから俺はビームを放ち続けながら氷塊の外に出る。
「セラ、今だ!!」
その言葉を合図に球体だった氷塊は姿を変え、直後内部を圧縮するように凝縮した。
凝縮された氷塊は砕け散り、辺りに氷の結晶が舞い散る。
そして、氷塊のあった場所には血だらけになりながらも空を飛ぶ白龍皇がいた。
「あれを受けて生きているなんてな……」
俺が半ば呆れながらつぶやく。
『直前に半減しなければ、さすがに危なかったがな』
たとえ白龍皇であったとしても、度重なる連戦ともなれば厳しいようだ。
「つまり……、あと少しで死んでくれるってことだな」
『ほざけ!! この程度の傷、どうということは無いわっ!!!!』
白龍皇は咆哮し、ブレスを乱発してくる。
俺は迫りくるブレスをかわしながら白龍皇に近づいていく。
近づくにつれて白龍皇は半減の力も加えてきたが、傷ついているからか狙いが安定していない。
俺は白龍皇の真下に潜り込み、その顎を右足で思い切り蹴り上げた。
装甲が破損することもいとわない一撃は白龍皇の頭部を大きくのけぞらせ、そして俺は反対の左足でのけぞった頭部に踵落としをくらわせる。
立て続けの直接脳への衝撃は脳震盪を起こすには十分すぎるほどの威力であり、白龍皇はその口を大きく開けて絶叫した。
そして俺はその開いた口にビームスマートガンを突っ込み、
「グッバイ、白龍皇」
砲身が融解し始めるほどのエネルギーを込めて引き金を引いた。
放たれたビームは白龍皇の身体を撃ち貫き、二天龍の片割れである白龍皇はゆっくりと光の粒子に変わっていく。
『まさかこの俺が赤いの以外にやられるとはな……。鏡夜とか言ったか、我が名はバニシング・ドラゴン アルビオン。覚えておけ、そして誇るがいい、この俺を倒したことを……』
そう言い残し白龍皇、いやアルビオンは消え去った。
『白いのはやられたのか』
振り返るとそこには少し寂しげに飛ぶドライグがいた。
「ドライグ、か」
『鏡夜、決着をつけようじゃないか。アルビオンを倒したお前と、赤龍帝である俺。どちらが強いのかをな……』
そう言ってドライグは少し距離をとる。
俺は損傷したEx−sガンダムから無傷なSガンダムに換装する。
そしてビームサーベルを引き抜き突撃する。
『いいぞ鏡夜、それでこそだ。 Boost!』
ドライグは自らを倍加し突撃する。
ビームサーベルとドライグの鋭い爪が交差する。
そのまま反転しドライグに斬りかかるが、倍加された甲殻はとてつもなく硬く、ビームサーベルでも傷一つつかない。
『ふんっ!!』
ドライグは自らの身体を拘束で叩き付けようとしてくる。
俺はギリギリの所でかわし、ビームカノンを放つが効果がない。
(くそっ!! あのバカみたいに硬い甲殻をなんと
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