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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
02 決起
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をかける。
 私という的が増えたことによって前衛の圧力が減り、ビーストテイマーとヘルハウンドが敵のビーストテイマーとナイトを押し始める。
 そこに、増援が現れた。

「このヘルハウンド何処から……きゃああ!!」
「あのドラゴンパピーが邪魔で、あの女に攻撃できない!」

 あわてて駆けつけたアラウンが凶暴な唸り声をあげて敵に突っ込み、昨日拾ったドラゴンパピーが仁王立ちして私を背中に隠す。
 そして、私が稼いだ時間は有効に使われた。
 私の望まない方向に。

「サンダーフレア!」
 
 ウィザード隊による一斉呪文。サンダーフレアが再度炸裂する。
 だが、その雷の矢の半分が、私の前に落とされる。

「きぁあああああ!!!」
「熱い!あつい!アッィ……」
「たすけ……なんでもす……る」

 ドラゴンパピーの背によって見えないからこそ、その怨嗟の声が耳から離れない。
 それ以上に、こっちにサンダーフレアを落としたという事は、ああ。やっぱり。
 オクトパスがまだ三匹残っている。
 抑えていたゴーレムは残り三体。
 かなり微妙な所だ。
 そんな事を考えていた私の目に光が差し込む。
 長時間コールストームをかけ続けていた効果が切れたのだ。

「勝った」

 この世界には空中ユニットという遠距離侵攻ユニットがあり、それを攻撃できる魔法という遠距離火力がある。
 で、魔法ユニットは直接攻撃に弱く、空中ユニットを叩きながら直接攻撃ユニットを叩ききる事はできない。
 だからこそ、空中ユニットで直接攻撃ユニットの足を引っ張る必要があるという擬似三すくみの概念が成立している。
 敵のグリフォンは潰したという事は、こっちのグリフォンが出張れる事を意味する。
 セバストポリ方面から飛んできたグリフォンが掴んでいた樽をオクトパスに向けて投げつける。
 樽が壊れ、中に詰まれていた油がオクトパスの体に広がってゆく。
 それをどこか遠くの視線で見ながら、私は手をかざしてその呪文を唱えた。

「ファイヤーボール」

 と。

「きゅーきゅーきゅー」
「人は食べちゃ駄目。
 オクトパスはいいわよ」

 放心しつつある私の視野には伏せていたこっちのオクトパスが敵のオクトパスを蹂躙する様子がうつっていた。
 しばらくはお肉を食べたくない。



 その後の経過だけ軽く記しておく。
 デスティンとランスロットが率いる主力は工業都市アブデラに篭城。
 その戦いで、ジャイアントの猛攻に晒されながらも回復ユニットをそちらに送り込んだ事が奏して防衛に成功。
 翌日、グリフォンを使ってウォーレン指揮のウィザード隊を送り込んだ事で形勢は逆転。
 バルナの安全を確認して、フレディ率いるビーストテイマー隊とヘルハウ
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