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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
02 決起
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の低い私にとって、攻撃魔法を撃ってもそれほど効果は無い。
 たが、クレリックら回復役を主力に回したのでヒーリングは必須、で補助魔法として用意したのがこのコールストームである。
 ウォーレンの城にあったから許可を得て教えてもらったのだが、見る見る天候が悪くなる。
 そりゃそうだ。朝からマジックリーフを食べながら定期的にかけ続けたのだから。
 その結果は、即座に現れる。

「嵐雲から出し雷獣よ、その鉤爪で土地を引き裂かん、サンダーフレア!」

 ウォーレン指揮のウィザード隊による一斉呪文。サンダーフレア。
 地面を警戒していたグリフォン達はこの集中攻撃に対処できる訳もなく、四羽全てとその上に乗っていた人間ごと電撃によって焼かれて海に落ちてゆく。
 燃えたまま海に墜落するグリフォン。
 叫び声をあげながら落ちてゆくビーストテイマー。
 衝撃で吹き飛んだ手を取ろうと空中でもがくウィッチ。
 持ち主の手を離れてくるくると海に落ちた斧はヴァルキリーのものだろうか。

「うげっ……おえぇぇぇぇぇ……」

「エリー殿!
 誰か!
 誰か水を……」

 ウォーレンが駆け寄ろうとするのを私は手で制す。
 なお、朝から口に入れたのはマジックリーフのみだったので、吐いたものが妙に赤い。

「まだよ!
 まだ終わっていないわ!」

 嵐になろうとも、むしろ嵐になった結果として水上のオクトパスが凶暴になり、護岸にいるゴーレムを圧倒する。
 そして、オクトパス四体に乗っていたビーストテイマーとアマゾネス、ナイトが上陸してこっちの排除に動こうとして、予備としてとっていたビーストテイマーとヘルハウンドに防がせる。
 吐き気を我慢してアラウンの背につけていた装備袋からマジックリーフを噛み砕き、その乱戦の場の後方に駆け込む。

「おう!
 姫様がやってきたぞ!
 てめぇら!良い所見せやがれ!」

「おぅ!」

 ビーストテイマー隊をまとめるフレディが声を出し、それに他の連中も声を張り上げる。
 なるほど。これがプリンセスの士気高揚効果ってやつか。 
 後方にも矢が飛ぶのにその時の私は矢の事なんて頭には無かった。
 ウィザード隊が再度一斉呪文をかける時間を稼ぐため、その時間をかせげる呪文を唱える為だけに。

「わが祈り、イシュタルの灯火となりて汝の傷をいやさん、ヒーリング!」 

 一番傷の深いビーストテイマーに回復呪文をかける。
 それに気づいたアマゾネスが矢をこっちに向けて……
 顔をかばったバトルファンが衝撃で飛び、火傷みたいな痛みが肩に走ったと思ったら矢が刺さり、純白のドレスが血で染まってゆく。

「私はまだ生きているわ!!」

 戦場で極限まで高揚している私は矢を引き抜いて自分にヒーリング
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