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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
02 決起
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アラウンの影に隠れて、バトルファンを持つ。
 そんな自分の仕草をどこかおかしいと感じる自分がまだいる事が、何かうれしかった。

「誰?」

 返事は無いが、草木が大きく揺れる。
 しまった。中立モンスターか。
 がさがさと茂みが動いたと思ったら……

「きゅー。ぐぁ」

 何?これ?
 なんというか、超でかいトカゲというか、あ、私の吐いた物舐めるの止めなさい。汚いから。
 トカゲ……とかげ……ドラゴン!
 こいつドラゴンパピーか!!!
 そうだよなぁ。
 ドラゴンがでっかくなるまでは、子供の頃があるわな。ドラゴンにも。
 けど、明日からはここも戦場になりかねない。

「よく聞きなさいな。
 明日からこのあたりは戦場になるの。
 痛い目にあいたくなかったら、さっさと逃げなさい」

「…………きゅー?」

 駄目だ。こいつ。
 何も分かってない。
 アラウンが唸り声を止めたって言は、危険ではないという所か。

「一緒に来る?
 後であんたの親は捜してあげるから」

「ぐぁぐぁ」

 とことことこっちに近寄ってくる。
 あれ?
 もしかして、これ勧誘に成功したってやつ?
 帰った時にビーストテイマー連中が大騒ぎするのだが、それは別の話。




「来ました!
 沖合いに、オクトパス四体!!
 その後ろに船が二隻!
 こっちに向かってきます!」

「グリフォンが四羽!
 同じくこっちに向かってきています!!」

 偵察に出したグリフォン二羽とそれを操っていたビーストテイマーが帰ってくる。
 私は、バルナの港にある倉庫に陣取る。
 港の海底にオクトパス2体が隠れ、盾としてゴーレム六体がでんと構え、ウォーレン指揮のウィザードが待機済み。
 
「あなた達はセバストポリに戻って所定の行動をとって!」
「了解」

 こっちのグリフォンを一時退避させる。
 制空権は敵が握っているが、それはこっちのウィザード隊がどうにかする。
 問題は、四体のオクトパスだ。
 おそらくビーストテイマーつきでやってくるからこれをすばやく排除できるかが鍵になる。
 潜ませているオクトパスをまともにぶつけても潰されるし、後ろの船が排除できなくなる。
 ゴーレム六体でどこまで防げるかが鍵になる。
 私の目にもグリフォンが見える。
 背中に乗っているのは、操縦者のビーストテイマーとあと二人か。
 なるほど。
 このあたりは設定どおりなんだとちょっとおかしくなる。
 私はマジックリーフの葉を噛んで飲み込む。
 ハーブっぽい香りがなんかくせになりそうだ。
 これでMPを一気に回復させる。

「天を乱し雷豪を呼べ、風神の怒りを我らに示せ、コールストーム!」

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