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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
02 決起
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この辺境にてこの剣を持っているのはランスロットしかいないあたり妥当でもある。

「ちょっとね。
 言ったでしょ。
 私、クレリック志望だったのよ」

 クレリック系チェンジ条件にアラインメントの他に殺害数というのがある。
 平和な時代の女子高生なんぞに人死になんぞの耐性なんてある訳もなく、後方にて回復や治療をと考えていたのだ。
 どこかの馬鹿リーダーが台無しにしてくれたのですが。ええ。 

「ですが、なれてもらわねば困りますぞ。
 あなたはプリンセスなのですから」

 プリンセスはリーダーになった時にユニット全体の攻撃回数を1回増加させる。
 この能力は戦局を大きく左右するが現実だと指揮向上に役に立つというあたりか。

「大丈夫てす。姫。
 その白い手袋を血で染める事はさせませぬ」

 ランスロットの誓いに私は微笑むだけで答えた。
 たしかに手袋は血で染められないだろう。
 けど、私が歩く道は血と死体で作られているのを知っているから。

 上陸してから翌朝、反乱軍は正式にセバストポリにて蜂起。
 貿易都市バルナと工業都市アブデラを占領してその支配下に置いた。
 シャローム辺境領主ウーサーもこれに対処する為に、帝国軍本拠地ゾングルダークより出撃。
 その兵力は夜盗や賞金稼ぎなどを主体にした1000。
 反乱軍の三倍の兵力である。


「賭けてもいいけど、別働隊がいるわよ」

 蜂起の夜、セバストポリに置かれた司令部の会議にて私は地図を前に口を開いた。
 兵の数については差があるが、ユニットの種類まで違うという事はないだろうと私は判断していた。

「特に注意しておかないとやばいのが、貿易都市バルナを狙ってくるオクトパスとグリフォンの部隊。
 こいつらがバルナを落としたら、ヴォルザークとの連絡が途切れるわ。
 バルナが防衛できるかどうかで、この戦いの帰趨が決まると言っていいでしょう」

 私の指がとんとんと地図上の小島を指差す。
 魔法都市エレーリ。
 隠れているはずの街だが、元はゼノビアに属するシャロームの辺境。
 ランスロット達が知らない訳がない。
 という事は、ハイランドに向かえば向かうほど情報がなくなってゆくという訳で、現地人からの情報入手は必須となってゆくのだろう。
 頭いたい……

「おそらく、ここを拠点に敵はバルナを狙ってくるわ。
 注意を」




「我らの手勢は300。
 その内訳が、ファイター150、アマゾネス50、ナイトとヴァルキリー20、ウィザード20、クレリックとエクソシスト30、ビーストテイマー10にモンスターが20となっています。
 敵の手勢は夜盗や賞金稼ぎなどを主体にした1000ですが、その内容はまだ分かっておりません」


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