番外 巫女と黒い竜と妖精王3
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「本当ですか?」
そういうとさっきまでとは一転してパァっという擬音語が出てきそうなくらい輝かしい笑顔になった
「ならさっさとそれを寄越しなさい」
「シ、シャルル!流石に失礼だよ!」
「何を言ってるのウェンディ!こっちは命を助けたのよ?
それくらいしてくれてもいいと思うわよ?」
「確かにそうだな
だが、俺も依頼者に会わせてもらえないか?
じゃないとこれは渡せない」
「まぁ、そのくらいならいいわね
さぁ、早く依頼主のところに行くわよ」
アルミナ邸
何人もの黒服が部屋の中で主を囲うように立っていた
「待ってましたわ
早く太陽の真珠を見せて頂戴
そちらの方がお話にあった今の持ち主ですね
いくらでもお金はお支払いいたしますのでお譲りいただけますか?」
「別に金はいらない
だが、幾つか条件がある
一つ、まずはこの子に報酬を支払うこと
二つ、これを渡すことで発生するあらゆるそちらへの損害には化猫の宿及び妖精の尻尾は関与しない
三つ、サンライトパールを悪用しないこと
以上の事が守れない場合は渡す事ができない」
「……かしこまりました
その条件を飲みましょう」
パンパン
と依頼主が手を叩くと奥から報酬の入った袋を持ってきた
「報酬額はちゃんとあるかい?」
「はい!ちゃんと150万ジェニーあります?」
報酬高いなおい
「さて、こちらも渡すとするか」
ポン
と外は黒い箱が出てきた
「その中にサンライトパールが?」
「ああ
とりあえずこれを掛けてくれ」
そう言ってレインが手渡したのは遮光グラスだった
「こいつはその名の通り太陽の輝きを持つ
比喩ではなく熱がない太陽そのものと考えて貰って構わない
なら開けるぞ……」
レインが蓋を開けた途端に
ジュゥゥゥウ
と音がした
「いい忘れていたが真珠に熱は無くても光は吸収されると熱を発するからこうなるぞ」
視線を送った先には真珠が発する光によって焼けた壁があった
パタン
「さて、約束通りこれは渡す」
レインがぽいっと箱を投げ渡すと依頼主は思いっきり後退した
普通の人間ではあり得ないほど
「へっ…やっぱな」
「どうしたんですか?」
ウェンディは何があったのかわからないといった顔をしていた
「あの動き……あんた魔導師だろ」
「な、何をおっしゃっているのかさっぱり……」
「さっきの俺の行動への緊張及び反射
普通の人間じゃねえ
それに、こん
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