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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter9「冗談もほどほどに」
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「…………」
権力きたぁぁぁぁぁ!!
と踊り出したくなる有無を言わせないはやての言葉に黙って頷くしかないルドガー。
仕事を奪われるとなると従う以外他ない。
「二時間後に玄関前に集合や。逃げたりしたら…わかっとるな?」
盛大にため息を吐き拒否権なしの命令を受け取るルドガー。
こうしてルドガーは半ば強制休暇をはやてと共に取らされる羽目になったのだった。
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昼のシフトを終え、身だしなみを整えるとルドガーはいつもの服装で玄関前に立っていた。
「主を待っているのか?」
背後からただ者だと思えない太い声が聞こえそちらを振り替える。そこいたのはかなり大型の青い全身に白いたてがみを生やした犬……いや狼がルドガーを見ていた。
「まぁね。お前のご主人様は強引で大変だよザフィーラ」
狼が喋る時点で仰天物だがここでは当たり前のような事。この狼の名はザフィーラ。はやての守護騎士ヴォルケンリッターの一人盾の守護獣の2つ名を持つ共に、はやての大事な家族の一人でもある愛犬……いや愛狼だ。
「そこが主のいいところだ」
「危うく職を失う所だったよ」
「それはお前が悪い。それにお前は何だかんだ言っても最後は主の話に乗ったのではないか?」
「………」
突如ルドガーは身体に存在しない何かがコソばゆくなってくる感覚が感じられてきて、頬をかく。
ザフィーラからノミでも移ったのだろうか?
「……私にノミなど付いてはない」
「うぇ!?」
考えていた事を詠まれ変な声を出してしまう。
「…まぁいい、とにかく主の事は任せたぞ」
誰が見ても“漢”と思える後ろ姿を見せつけ、ザフィーラはその場を離れていく。素直にその姿を見てルドガーはかっこいいなと思ってしまっていた。
「ルドガー!」
そうこうしていると再び背後から名を呼ばれ、声が待ち人の物だと悟る。振り向いた先にははやてがいた。薄い緑の肩が露出したワンピースに黒のデニムの裾を脛より少し上に曲げ、靴は焦茶のショートブーツを履いていた。
「何か言う事あるんやないの?」
「そうだな……」
ルドガーに全身を見せつけるように一回りし飛びっきり笑顔を送る。それを見たルドガーは深く考えるようにはやてをジィーと見つめ、はやてははやてでその力強い眼差しに頬を朱に染めてしまう。はたから見たらリア充爆発しろな光景だ。まぁ……
「肩出てるけど肌寒くないか?」
ズルっ
そう何でも上手くいくものでもない。転けかけたが何とか態勢を立て直しはぁと何とも言えないため息を吐く。
(期待した私がアホやった……)
「どうかしたか?」
「ううん、何でもあらへん
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