太陽龍 月影龍
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先日の制裁デュエルの後、海馬社長はデュエルアカデミアの全てに対しての調査を行わせた。その結果、様々な事が判明した。まずは倫理委員会からで良いだろう。倫理委員会は徹底的に調査が行われ、様々な悪事や怠慢の証拠が出てきた。ブルー生徒から賄賂を受け取ってレッドやイエローからの陳情をもみ消したり、有りもしない罪で金品やカードを巻き上げたり、女子更衣室の盗撮なども行なっていたそうだ。発覚と同時に海馬社長は倫理委員会に所属する全員を拘束、一人一人を入念に取り調べて裁いていった。それから自分の周囲を固めている黒服を中心に新たな倫理委員会を設立し、世間に公表と謝罪を行なった。既にデュエルアカデミアは海馬の手から離れ、理事長が引き継いでいるが、部下の失態は上司の失態。それを否定しない為に自ら公表し謝罪を行なったのだ。そして自らが先頭に立ち悪を裁いていった。必要とあらば決闘を行なってでも綺麗にしていった。
おかげでかなり環境が良くなった。レッド寮の環境も多少良くなり、レッド寮の皆は喜んでいた。ブルー生徒に奪われたカードに関しても調査した後に本人の元に戻ってきている。そんな感じで冬休みまで色々とごたごたしていた。
そして冬休み、生徒の殆どは本島に戻りアカデミアは閑散としている。ツァンは昨日、本島行きのフェリーに乗って一足先に帰っていった。オレは現在マリニーで本島に戻っている。一日遅れた理由は以前サイ・ガールが言っていた廃校舎の調査を行っていたのだ。この冬休みの間に廃校舎は壊されてしまうのでその前に調査を行っておこうと思ったのだ。闇の気配を辿って地下を荒らしてみれば錬金術のアトリエらしき物があり、最近まで使用されていたあとがあった。かなり本格的な物であり、古代エジプトに使われていた物と酷似している。材料さえあれば千年アイテムすら作れる様な物だった。闇は此所から発生していたのだろうが、今はそのような感じはしない。つまりは此所を放棄したのだろう。無駄足だったが念のために『自爆スイッチ』をセットして廃校舎を出てから起動する。多少地面が揺れたがそれだけだ。だが、これであのアトリエは二度と使えないだろう。
「しかし一体誰があんな物を作ったんだ?」
『誰だろうね?まあちょっとだけ分かったことは有ったよ』
「本当か、サイ・ガール」
『若干だけど異次元の干渉があったわ』
「まさか、オレと同じ様な人間がいるのか」
『ううん、精々が平行世界から情報を引っ張る位。だけど、それがどんな情報までかは分からないわ。でも闇を利用する以上は』
「かなりヤバいことをやってるんだな。気にしておく」
『そうして頂戴。それから本当にツァンを招待するの?』
「まあな。遊戯や海馬社長と縁が出来てしまった以上、精霊との縁が無ければ厳しい現実に出くわしてしまうからな」
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