第22話「部員たちのペニスを測れ」
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を言うもんじゃないぞ!」
麗華は必死に否定するが、周りの男は一人残らず無情だった。
「ところがですねぇ、イったんですよ。麗華さんは人前でオナニーをして絶頂しました。女性の生態研究に協力して、医学生達の前で壮大に潮を噴いたんです」
その瞬間、麗華は耳まで赤くなったどころではなかった。熱くなった。首から上が、明らかにそこだけ紅色に変色し、耳の奥まで熱を上げている。湯気でも出るのではないかと思えるほどだ。
「人前で? したの? マジで?」
「嘘だろ? だって黒崎先輩がさすがに……」
「でも今だって裸じゃん」
途端に列がざわめき出す。
自分の秘密を共有されているような心地がまた恥ずかしかった。
この恥ずかしさを例えるなら、家族や知り合いの前で自分の日記を朗読される気恥ずかしさ、といったところか。それだけでも悶え死にたくなるような状況だが、今回は日記どころのレベルでない自慰行為について発表されたのだ。しかも、絶頂したことまで口にされた。
相手は後輩、今まで先輩として剣道を教えてきたはずの仲間だった。
そんな身内が『麗華の絶頂』という事実を共有し、それを話題にざわめかれる。もはや生きた心地のしない、地獄にでも放り込まれた気分だった。
地獄は地獄でも羞恥地獄だ。
あまりの事に、胸よりも自分の羞恥に歪んだ顔の方を隠してしまう。顔面の皮膚は本当に熱く、ともすれば誰のペニスよりも熱気を帯びていた。
その姿に興奮してか。
「先輩、出ますっ」
やっとの事で射精を告げられ、麗華は慌ててビーカーを添えた。ドクドクと吐き出される大量の白濁がガラスの底に溜まっていき、今までにない水かさを記録する。白い牡香が鼻腔を突いて、アソコがヒクンと反応した。
「また濡れたのか。仕方ない奴だな」
そして、拭かれる。
拭かれる姿に興奮した次のペニスが突き出され、麗華は生真面目にも測定し続けた。
「お願いしまーす」
蔑むような態度を取られながら、何本もの肉棒にメジャーを当てる。そして握って、射精へ導く。その際に部員達は当然のように耳や髪に触ってきて、それがひどく不愉快だった。
そして、とうとう最後の一人。
「それじゃ、お願いしますね。麗華先輩」
ニッコリと微笑む竹内始が、その表情に邪悪な陰りを含ませながら、麗華を見下ろしていた。
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