第17話「麗華の公開オナニー」
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いくら心で叫んでも、もはや黒崎麗華の姿は誰の目にも快楽に落ちぶれた一匹メスとしか映らない。自慰行為に夢中になり、卑猥な声を漏らしながら、表情さえもとろけている。悦に浸った気持ち良さそうな麗華の顔には、とても理性が残っているようになど見えやしない。
しかし、瓦解した理性は決して消滅したわけではない。
今まで快楽の波を塞き止めていた理性の壁はとうとう決壊してしまったが、破片は沈むことなく水面を泳いでいる。すっかりオナニーに耽りながらも、そんな自分を嘆き戒める心が胸の奥深くには残っているのだ。
(私がこんな……違う……。私は……)
なまじ理性が残っているだけに、麗華は他でもない自分自身の姿に傷ついていた。自分がこんなにもふしだらになるなんて、何百人もの人々にオナニーを見られて喜んでいる自分がいるなんて、その事実こそに泣きたい思いでいっぱいだ。
(どうして……。恥ずかしいというのは、こんなにも……)
羞恥心こそ、快楽のスパイスとなっていた。おびただしい数の視線が集中し、最も大事な部分を観察され続ける恥ずかしさにこそキュンと下腹部が引き締まり、子宮の奥から膣がじわじわ熱くなる。
「はぁぁぁんっっ、あぁぁ――ああぁぁ……」
喘ぎを漏らす麗華の口はヨダレを垂らし、だらしのない顔を晒している。自分がどんな表情になっているかを思い、どうにか頬を強張らせて顔つきだけでも硬くしようと試みるが、まるで続かず無表情を装うこともできなくなっていた。
子宮の奥から込み上げる何かを感じる。
何か――来る。
絶頂の予感に期待が高まり、秘所の右手は愛撫のペースをあげていく。滴る蜜液を利用して、存分に指を滑らせ刺激を加え込んでいた。乳房の左手は柔らかな膨らみをじっくり揉み込み、指先で乳首を捏ね繰りながら揉みしだいた。
「――っはぁ……あぁぁ――いぃ……」
ヨダレを垂らした淫らな表情と化した自分を麗華は理性で戒める。
(これ以上は駄目だ……! もう十分に見せた。そうだ! もうオナニーしたっていい! 一人になったらいくらでもしよう! だから……だから人前ではもう終わりだ! もうここまですれば十分じゃないか!)
心の声で必死に自分へ言い聞かせる。
「ひやぁぁ……ああんっ」
しかし、体は無情なまでに素直になって止まらない。ここまで来れば、もはや今更になってオナニーの中断など不可能だ。歯の隙までヨダレの音でも立てるようなクチュクチュとした音を鳴らしながら、右手は一心不乱に上下し続けた。
麗華はもっぱら中指を使っている。立てた指を真っ直ぐに伸ばし、割れ目にぴったり沿うようにして上下に執拗に往復する。上下運動の際には必ずクリトリスを通過して、高い刺激を感じ取ることに夢中になった。
背中全体にゾワリと鳥肌が立つような、そんな快感に襲われる。
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