第8話「止まらない疼き」
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指に触れられることで皮膚に性感がほとばしった。
「うつ伏せになって下さい。腕全体と、背中全体、みんなくまなくほぐして上げます」
麗華は黙って従う。
これはあくまでマッサージであって、実際やましいことは何もない。あんな検査を思い出し続けるより、どうせ筋肉をほぐしてもらうだけなのだから、男の子にでも触れてもらった方がいい。少しは検査を忘れるきっかけになるかもしれない。
――いや、本当にそれでいいのか?
心の底にはまだまだ葛藤があるが、忌まわしい羞恥体験と後輩のマッサージとどちらか良いかといえば、後者を取るに決まっている。淫らな疼きを止めるためにも、揉みほぐしてもらう気持ちよさが役に立つかもしれない。頭の中を上書きして、忌々しいものを脳裏から追い出せるかもしれない。
麗華が枕に顔を埋めると、始はうつ伏せになった麗華のお尻に乗ってくる。
「――え? ちょっと、始君?」
「どうしました? まずは二の腕からほぐしますよ?」
「……え、ええ。お願い」
始は姫にでも尽くす従者のように、ただ懸命に肉をほぐしてくる。表面からはやましい思いは感じない。前々からなついてきている始のことだ。ただ純粋に麗華の役に立ちたいだけなのだろう。
しかし……。
硬くゴツゴツした棒の感触が、プリーツスカートの上からお尻の割れ目へ向けて押し付けられている。
――これって……! 始君ッ……!
始の手は背筋全体をまんべんなく撫でていき、皮膚を伸ばすかのように体重をかけながらほぐしてくる。
そのためにか始の身体は揺すられて、硬く熱を持ったそれが擦り付けられる。尻たぶの狭間にあまりにもぴったりと収まり、肉棒の形がお尻を通じて伝わってくる。そのものがピクピクと蠢いているのまでわかった。
「はぁ……はぁ……気持ちいいですか? 先輩」
始が荒い息を上げている。
「え、ええ」
さっきまではただ純粋に奉仕してくれていただけの始の中に、いやらしい考えが宿るのを麗華は感じ取った。
初めは偶発的にフィットしただけなのだろう。
それが今の始は意識的に腰を揺すり、股ぐらで目一杯に麗華のお尻を堪能している。手ではマッサージをしながらも、せっせと肉棒を擦り付けてきた。
――こ、これでは……。
ズリズリとした布地越しの摩擦がお尻を攻める。男の股間があてがわれているせいか、麗華の股間も男性器に反応する。自我でも持ってこっちへ来てとアピールでもするように、ヒクヒクと蠢き疼きあげた。
このままではこの場で我慢できなくなってしまう。
男の子のいる前で限界を迎え、発情を押さえ込めなくなればどうなるか。ベッドの上、教師も誰も見ていないタイミングではそういう事になりかねない。
「もういいわ。ありがとう始君」
麗華は半ば焦り気味になった声をあげ、マッサージ
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