第8話「止まらない疼き」
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えやしない。
「だから、平気よ」
麗華としてはそう答えるだけだ。
「いいえ、よくありませんよ? たまには何かリフレッシュが必要です」
「そう言われてもね」
そのリフレッシュができないから麗華は困っている。
「僕に任せてください! 部活が終わったら、一緒に保健室に来てください!」
「保健室? 何故」
「まあ他の場所でもいいんですけどね。保健室が一番調度いいです。来てくださいね?」
始は強く押してくる。
「わ、わかったから」
麗華は困りながらも承諾してしまうのだった。
それから、部活終了後。
セーラー服に着替えた麗華は、同じく制服に着替えなおした始に連れられるようにして保健室へ向かう。始が開けた戸の向こうには誰もおらず、がらんとした寂れた空気が部屋中に広がっていた。
「先生はいないみたいですね」
そう言いつつも、始は麗華の手首を引っ張る。
「何なの? 一体」
白いベッドへ導かれ、上履きを脱いで上に座るように促される。麗華は始に背中を向ける形で正座して、始はその柔らかな肩に両手を乗せる。
「僕の家って、整体師をやってるんです。それで父さんにマッサージを習ったことがあって、結構上手にできるんですよ?」
始の指がくまなく動き、麗華の肩肉をほぐし始める。器用な手つきに肉の繊維の一つ一つまで解きほぐされていく心地がして、麗華はそれに浸ってしまった。
「本当に上手ね」
「でしょう? 首らへんもほぐしますね」
首後ろの皮膚を二つの親指が這う。
「んっ……!」
首という性感帯にもなりえる部位に触れられて、麗華は一瞬ばかり声をあげそうになった。かろうじて堪えたものの、わずかに漏れた女の音色が始に聞こえたかもしれない。
「気持ちいいですか?」
「そ、そうね」
触れられているのは首筋なのに、やはりアソコがじわじわする。夜に寝る前なら太ももを摺り合わせて我慢しているが、始の前なのでそれができない。
「麗華先輩って、成績も良いでしょう? 剣道だって部活以外の時間でまで頑張ってるのに、そりゃ疲れも堪りますよ」
首から肩、肩甲骨にかけてを揉みほぐしながら、始は語りかけてくる。
「無理はしてないつもりだけど」
「本人がそのつもりでも、体には意外と疲労が溜まります。なので、僕が麗華先輩の疲れを癒して差し上げます」
「お気遣い、感謝するわ」
麗華は正座の太ももを引き締めた。
散々我慢しているせいか、ただ男の子の指に触れられているというそれだけでウズウズと性感が沸き立ってくる。それでなくともアソコを濡らしていた麗華は、頬に微熱を点して瞳をトロンと溶かし始めていた。
――これ、気持ちいい……。
内股では我慢をしつつ、麗華はマッサージの快楽に浸り出す。マッサージとしての気持ちよさもそうだが、男の
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