第8話「止まらない疼き」
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たり、休んだ方が良いのではと何度も言われた。
「最近は色っぽい顔つきしてるな」
あるおり、誰もいない廊下で担任とすれ違うおり、担任にいやらしい言葉をかけられた。
「そんな顔はしてません」
「本当は検査のことでも思い出してるのか?」
不意打ちのように事実を突かれ、麗華は内心ビクっとしてしまう。
「い、いえ」
いつもなら毅然とした態度を取れていただろうに、精神的に消耗していた麗華はつい口ごもってしまう。
「ははっ、もしかして図星か? お前はいやらしい子だったんだな」
股濡れに勘付かれ、担任に喜ばれてしまった。
そして、バレたことが頭をよぎり、その日の夜はますます濡れる。
――一体どうすれば……!
麗華は太ももを引き締めながら歯軋りした。
ここ一週間、麗華は一切自分のアソコに触れることなく耐え続けている。風呂で体を洗ったりトイレの後で尿の滴を拭くことはあれど、オナニー目的でアソコへ手を伸ばすことだけは絶対にしなかった。
正直、一人エッチ自体は経験がある。
麗華とて思春期の中学生で、性に興味を持つ年頃だ。いつしか覚えたオナニーを試したことはあったし、検査を受ける前までは時々していた。本当は気持ちよくなるのは嫌いじゃない。鍛錬に疲れた自分を慰めることは前からあった。
しかし……。
今は検査の仕打ちが脳によぎり、何度も何度も執拗にフラッシュバックが繰り返される。まるで自分があの出来事をオカズにしてしまうかのようで、あまりにも忌まわしすぎてオナニーなど出来るはずがない。
嫌な目に遭ったはずなのに、それで感じる。
そんなことはあってはならない。
だからこそ自制心で縛り続けてはいるが、縛られた欲求は封印されているあいだにも大きく膨らむ。発散されずに抑えるばかりなせいで、逆に膨張しているのかもしれない。
少し気を緩めた隙に、手が勝手に動いて股へ伸びかける。
――駄目だ……自慰がしたい。しかし、あんなことされて喜ぶ女にもなりたくない!
伸びかけた手を押さえ込み、麗華は必死に堪えた。
――我慢するんだ! もっと時間が経って、あんな検査など頭の中から消えるまで! それまで耐えるんだ! そうしたら……そうしたら自慰してもいいから! だから今は耐えるんだ! 私!
握り拳を固めて自分を抑える。
麗華はもはや決死の覚悟で欲求と戦っていた。
――耐えろ、耐えろ、耐えろ!
ベッドの中、横向きになって太ももを摺り合わせながらも、とにかくオナニーを我慢する。触ってはいけないと自分に言い聞かせ、眠りに落ちるまで堪え続けた。
その次の日だった。
「麗華先輩、やっぱり疲れてますよね?」
部活中、始がきっぱり決め付けてくる。実際、欲求を抑え続けているせいで精神的には疲弊しているのだが、そんな事は言
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