第8話「止まらない疼き」
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ばせる。そうでなくてはならない。そう思っての提案だ。
自分は三年生の先輩というだけでなく、部長を務めている。ならば先輩らしく後輩を導き、自分が卒業した後でも全国へ届く実力を残してやりたい。
「はい! お願いします!」
始の力強い返事こそ、麗華のこの日唯一の慰めとなった。
それから、翌朝。
ウズッ……。
日をまたいでも疼き続けるアソコの感触に麗華は苦しめられ、切なさに悶えながらの起床となった。パジャマを脱げばやはりパンツは濡れており、履き替える必要が出てしまう。昨日は学校でパンツを脱ぐまでになったので、恥丘の上には生理用ナプキンを貼り付けた。本来は必要ない日だが、これに水気を吸わせた方がパンツを無駄にしなくていい。
対策を取りつつジョギングに出て、麗華は朝食を済ませて学校へ向かう。
朝練習や授業には昨日と同じく身が入らず、授業が退屈であればあるほど内股へ意識がいってしまった。
部活になれば体調が悪いのかと勘違いされ、顧問や部員のみんなに気遣われる。体調、というわけではないので「平気」だと言って練習に打ち込むが、心からは集中できない。ただひたすら、望まない性感に耐えながら鍛錬を積む。ありえない苦行を強いられる羽目になるばかりだった。
次の日も、また次の日もアソコは汁を漏らし続ける。
「おや? 麗華、調子が悪そうだな」
朝の教室のホームルームでは、検査に立ち会った張本人である担任に心配された。彼としては本当に体調が悪いと思ったのだろうが、麗華が愛液を漏らしていることを知れば大喜びすることは間違いない。
検査以来、担任はずっと麗華を卑猥な目で見続けているのだ。会うたびにセーラー服の上から視姦して、ニタニタとした気持ちの悪い笑みを投げてくる。不快極まりない存在だ。
「平気です」
麗華はそう言うしかなかった。
部活での苦行を乗り越え帰宅して、夕飯の時には母親にも心配される。
「麗華? 最近ちょっと様子が変よ?」
「何かあったの? 姉ちゃん」
弟や妹にまで心配の眼差しを送られて、麗華は散々に困らされた。本当に体調が悪かったり、学校で嫌なことがあっただけなら相談ができたかもしれない。しかし、検査で受けた仕打ちなど口が裂けても話すことはできず、何を聞かれても誤魔化すしか麗華には道がない。
「なんか顔が赤いぞ?」
不意にクラスの男子に気遣われた。
「一緒に保健室行こうか?」
保健委員の女の子が申し出てきた。
「何か無理していないか? たまには休んでもいいんだぞ」
剣道部の顧問にまでそう言われた。
そのたびに麗華は「何でもない。大丈夫」と繰り返すが、もはや周りから見てもとても大丈夫には見えやしない。顔が赤く、集中力が散漫で、休み時間のたびにトイレへ行く。腹の調子でも悪いのかと思われ
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