第8話「止まらない疼き」
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授業にも集中できない。
席で教師の授業を聞きつつ黒板をノートに写すが、そのおりにもおかしな気分でアソコが疼き、股の隙間に手を差し込みたくなってしまう。
――駄目だ。今は授業中……。
麗華は自制心を保ち続けるものの、理性と欲求のせめぎあいで内容が頭に入らない。アソコばかりが気になって、一時間目の数学にも二時間目の国語にも身が入らない。満たされない苦しさを抱えたまま昼休みを迎える。
トイレの便座に座ってパンツを膝まで下ろすと、やはり布地は濡れきりねっとりと乙女の香りを匂わせていた。
いつまでも愛液の染みたパンツで過ごすわけにはいかない。
麗華は仕方なくパンツを脱ぎ去り、体操着の短パンで代用する。中に空気が通ってスースーしてしまうが、何も履かないよりはいいだろう。
弁当を済ませ、五時間目、六時間目も集中できない授業を乗り切る。
放課後を迎え、麗華は部室へ向かった。
そして、どうにも身が入らない練習時間を過ごすことになる。素振りをしても、打ち合いの練習をしても、どうしたってアソコの疼きを吹き飛ばせない。汗でもかくように愛液は分泌され続け、短パンさえも蒸れ始めていた。
いや、短パンは下着のように肌にくっついているわけではない。もちろん布地に水分が染みはするが、それ以上に太ももをつたって垂れていく量の方が多かった。
湿りゆく袴の内側……剣道着のそれは足首まで隠す丈の長さをしており、スカートのように中身が見える心配は一切ない。濡れていることに気づかれる可能性などありはしないのだが、それでも落ち着かない気分なる。
「やぁー!」
打ち合いの掛け声が大きく響き、竹刀同士がぶつかり合う。道場全体には常に掛け声と竹刀の激突しあう音が反響し、部室を騒がせていた。
誰もが真面目に練習をしている中、アソコを濡らしている人間など麗華一人だ。
内股を濡らす感触が憎らしくて、麗華は自分に対して舌打ちする。淫らな自分を戒めたくて仕方がない。
「麗華先輩、調子でも悪いんですか?」
心配そうな顔をしてきたのは始だった。
「始君、別にそんなことはないわ」
麗華はきっぱりと答える。表面的にはきちんと平然として見せたが、内心は股の匂いが伝わりでもしないかが心配で仕方ない。股の蒸れなど自分からバラしでもしない限り伝わりようのない事だが、わかっていても不思議と不安というのは湧いてくるものだった。
何でもないから放っておけ。どこかへ行け。
悪くもない始にそんな八つ当たりをしたくなっている自分に気づき、麗華はますます自分を憎らしく思った。
「始君、練習みてやろうか?」
麗華がそう持ちかけたのは、忌まわしい部分を押さえ込みたいためだ。全く濡れるのをやめてくれないアソコだが、めげずに真剣に鍛錬し続ければ、いずれは淫らな疼きなど吹き飛
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