第7話「検査のその後」
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か、それとも警察に通用するか。それなりの対応を取らせてもらう」
その気になれば倒してしまえる実力がありながら、麗華はかなり現実的な対応を持ち出した。
不良達は結局、素直に退散したという。
他にも仲間の部員が闇討ちされ、被害にあったエピソードもある。
さすがの麗華も敵校に乗り込んだそうだが……。
「我が校の部員に不当な暴力を働いた事について、正式な謝罪を要求する」
やはり復讐や報復などはせず、あくまで歪みのない道を選んでいた。
飛んで火に入る夏の虫と、野蛮なところのあったその剣道部は乗り込んできた麗華を取り囲み、武器も持たない女子を相手に容赦なく攻撃する。
しかし、麗華は不良達にしてみせたように避けたり竹刀を奪ったりするだけで、それ以上の攻撃は決してしない。最後まで喧嘩には応じない態度を取り続け、その場にいた相手の部長に対して繰り返し要求し続けた。
「不当な暴力について、謝罪するんだ」
どんな攻撃をしても、何人がかりで攻めようとも通用しない。何をしても勝てないイメージがその部員達に刷り込まれ、しだいに絶対的な実力差を悟っていく。とうとう全員の心が折れ、後日、部長が闇討ちを行った部員を引き連れ頭を下げにやってくるまでに至った。
麗華はそれほどの強さを持ち、決して道を曲げもしない。
もし検査内容について訴えが出るなら、何かしらの正当な手段でしか有り得ない。だが、それでは正当な契約にも関わらず麗華が後から文句を言い出す形になる。つまり、彼女に出来るのは泣き寝入りだけということだ。
そんな麗華の運命を思いつつ、ワタシは今一度ヌいた。
強い女の恥辱の姿だ。
ワタシはおそらく、向こう数ヶ月はこのオカズに飽きることはないだろう。もし飽きたとしても、何年か経った頃にふと彼女を思い出し、保存しておいたデータでヌきたくなるような日がやってくる。
そういうワタシのような人間がこれから数百人は出てくるのだ。本人がそれを知ったら、一体どんな表情をしてくれるものだろうか。
「ん?」
その時、ワタシはパソコンメールの受信に気づく。
ちょっとしたお偉いさんからのメールだ。
『黒崎麗華を気に入った。彼女にもっと色んな検査をしてやったらどうだろう? 必要なことがあれば協力は惜しまない』
最高の一通だった。
「フフ、誰しも上質なオカズに目がありませんからねぇ。麗華さんほどの高級素材を調理したいのも当然でしょうか」
ワタシとしても是非、という旨の返事を書いて返信する。
次なる一手を打つ決断には十秒とかからなかった。
*
その夜、検査と称した辱めを受けたその日の夜。
パジャマでベッドに潜り込んでいた麗華は、自分の股の内側からくるジワっとした熱い疼きを堪えていた。
――何なんだこの感
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