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中学剣道少女〜恥ずかしい穴まで身体検査〜
第7話「検査のその後」
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麗華の眼前すれすれでピタリと静止したのだが、そんな寸止めでも麗華は眉一つ動かさない。
「試合の申し込みか?」
「はぁ? 今ここでやるんだよ!」
 Aはそのまま突きを繰り出す。眼前すれすれの竹刀での突きだ。とても回避可能な攻撃とは思えないが、Aが貫いたのは残像に過ぎなかった。そして、瞬間移動でもしたかのようにいつのまにか麗華はAの背後に立っていた。
「か、かかれぇ!」
 動揺しつつもBが斬りかかる。
 それに応じてCも竹刀を繰り出し、Aも再び攻撃に移る。
 三人に包囲された状態からの同時攻撃、またも普通なら避けようのない攻撃である。が、麗華は手刀で応戦し、それぞれの握り手を打って三人の手から竹刀を打ち落とした。斬撃が当たるよりも速く、たった一瞬でそれをやってのけたのだ。
 そして、麗華は言う。
「真っ当な試合なら受けて立つが、私は喧嘩がしたくて剣道をやっているわけじゃない」
 そう、麗華の行った反撃は単に相手の武器を落としただけだ。それ以上の攻撃をすることはなく、凛とした態度で主張を述べた。
「あぁ? 女に負けられっかよクソが!」
 Cが竹刀を拾い直して挑みかかる。
 面打ちは素手で握り止められ、引っ張るようにして麗華に竹刀を取り上げられる。麗華はそれを自分の背後に投げ捨てた。
「私にライバル心でもあるのか? それこそ、きちんと試合を申し込んでくればいいものを」
 Bも隙を伺って竹刀を広い、後ろから攻撃する。後ろからならかわされまいと思ったのだろうが、麗華は振り向き摺らせずに頭の後ろへ手をやり、再び素手で握り止める。
 片手が塞がっているうちにと考えてか、すかさずAが再攻撃。
 しかし、麗華は握った竹刀を自分の肩横へ引っ張り、Bの竹刀を盾にするような形で攻撃を防ぐ。それから手刀を繰り出して、二人から竹刀を打ち落とすのだ。
 三人は繰り返し挑むが、いずれもよけるか止められるかで終わっていき、そして竹刀を奪われ捨てられる。何度拾いなおして攻撃し直しても、決して結果が変わることはなかった。
 麗華は攻撃のための攻撃は一度たりともしなかった。やったことといえば相手から竹刀を奪うか手から落とさせる事、攻撃を避ける事、それだけである。
 ただそれだけだが、三人がかりでしかも女を相手に攻撃を当てられないのだ。その事が不良達のプライドを余計に傷つけ、三人は意地になって挑み続ける。
 だが、それも長くは続かない。
 何度も斬りかかることで、不良達は自覚した。
「か、勝てねぇ……」
 背後から攻撃しても、三人同時に攻めても、そのことごとくが通用しない。何をやっても全てが無駄に終わっていき、三人は麗華の強さにただただ圧倒されるばかりだった。
「喧嘩をふっかけるなんて関心できない。これ以上続けるなら、このことをあなた達の学校に連絡する
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