第6話「アナルのシワシワ検査」
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麗華のお尻は単なる尻太鼓に成り下がり、よもや叩かれプルンと弾むためだけにある。人権や尊厳などありはしない。麗華は医師のためのモルモットであり、遊び道具でしかなかった。
「一、二ィ、一、二ィ――」
ペチッ、ペチッ、ペチッ、ペチッ――。
ヒクッ、ヒクッ、ヒクッ、ヒクッ――。
画面に綿棒の動きが映っている。
タップされるたびに起こる尻肉の振動まで映像となって麗華自身の目の前で放映され、それが麗華のプライドを無残に引き裂く。今までの扱い、そしてこの演奏会、それらが乙女の尊厳を羞恥と屈辱にまみれさせ、麗華の何もかもを打ち砕いていた。
――畜生! 畜生!
麗華はついに泣いた。唇を噛み締めながらも瞳から滴をこぼし、肩を震わせた。
これまで懸命に剣道に取り組み、勉学と両立しながら全国優勝まで果たしたのに、それだけのことをしてきた自分がこの扱いなのだろうか。こんな目に遭わなければいけないようなことをしただろうか。
麗華のこんな姿を家族が見たらどう思うだろう。クラスメイトが見たら、剣道部の後輩が見たら、格好悪いどころでは済まされない麗華の姿をどう思うだろう。
剣の道で鍛え上げた精神のおかげであらゆる心の辱めに耐えてきたが、そんな麗華でも涙ばかりは堪えきれないところまでやって来ていた。
「なんだ? 麗華。泣いちゃったか?」
「私を……私をこんな! いつまで続ける! いつになったら終わる!」
涙ぐんだ喚き声に担任の手が止まり、医師の手拍子もやんだ。肛門に挿入された綿棒も引き抜かれ、ようやく摂った粘液をまともに採取する。
「仕方ありませんねえ。先生、次に進みましょう」
「そうだな。こんどはアナルのシワの数だ」
「シワ? そんなもんどうすんだ!」
麗華は今だお尻を突き上げた姿勢のまま怒鳴っている。
「言ったでしょう? その可愛い可愛いアナルの形状をサンプルにすることで、医学的な考察の約に立つんです。肛門の病気を治すために貢献できるわけですよ」
「だったら早く終わらせろ変態!」
泣き喚く麗華の姿を医師と担任は実際面白がっていた。アソコも肛門も丸見えになった卑猥なポーズのままで喚き、反抗的な声を吐き出しているのだ。こっけいなことこの上ない。二人にとっては今後もオカズになりえるネタの一つに過ぎなかった。
「ええ、そうですねえ。でしたら自分で数えてください?」
「な、何……!」
「自分でアナルをおっぴろげて、画面を見ながらシワシワを数えていくんです。それとも、やはりワタシがやりましょうか?」
「…………」
麗華はゆっくりと両手を自分のお尻に伸ばし、自らの尻たぶをグイっと開帳する。それでなくとも姿勢だけで丸見えになっていた肛門が左右に伸びて、麗華は枕にアゴを乗せる形で画面を睨んだ。
これもまた面白い光景である。
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